褒めよ。

グッド•ジョブ!(がんばったじゃん)、ナイス•トライ!(すごい)

アメリカの学校の先生の口癖だという。転校したばかりの日本人の生徒の2ヶ月後の通知表は、「褒め」のオンパレードだった。小さなこと、しようもないことばかりなのだが、それがずらりと書いてあって、「Good job」「Nice try」がいっぱい。英語を話せないのも「Challenge!(挑戦しよう)」とプラスに書かれる。日本の通知表は褒めもあるけれど、必ず「ナニナニをもうちょっと」が付け加えられるマイナス思考がある。

「よくやった」「すごい」はやる気を引き出す。「もうひといき」「次につなげよう」はやる気を削ぐ。なぜかといえば前者は加点、後者は減点だからだ。加点は「もっとがんばろう」と心が分厚くなるが、減点されると心に築いたものが剥がれてゆく。

ぼくは少年野球はヘタくそだった。誰も褒めてくれなかったけれど惰性で続けて1日も練習を休まなかった。おかげで粘りだけはついた。そこに誰かがひとこと(ウソでも)「ナイスバッティング!」とやる気のフリカケをかけてくれたら打てたと思うのだが…ま、ムリかな(笑)

だが優秀な選手も同じなのだ。バスケ漫画の最高峰『スラムダンク』には、福田選手の逸話がある。気弱な彼は叱るコーチでスランプになった。だが褒めるコーチになって大きく伸びるのだ。そこから有能な子は叱って伸ばし、並の子は褒めて伸ばせと作者は書いていた。だがそれは違うと思う。

五輪のシンクロスパルタコーチのように、超厳しければトップクラスにはゆける。だが3位や2位までである。競争には勝てるが1位は取れない。なぜなら1位とは「誰かとの比較」ではないからだ。トップとは自分への何かのプラスでしかない。それはプラス思考でしか育たない。

さらに叱るのは叱る側にもマイナスである。叱ると気分が悪くなる。思考がマイナスサイクルに入る。叱るから育てられるという酩酊状態に入る。それは校庭10周という厳罰根性論である。学校だけでなく仕事でも同じ。叱る人は誰も育てられない。なぜなら叱る人には伸ばすコーチングがないからだ。

叱るよりも褒める方が何百倍もむつかしいのだ。

img_2008

袋小路に入った猫…

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