ピノ子の誕生日がまたやってきた。毎月22日である。
ウラのアパートで飼われていたこの子が、ぼくの所にきた日が6月22日だった。夜逃げか何かで住人がとんずらし、この子が放たれた。ストレイキャットになりかけたが、前から窓越しに目を合わせていた間柄、一か八かで入ってきた。ピノ子と名づけて今日で丸3ヶ月。
改めてどんな猫か。まず貧乏なウチに来るなんて無謀だ(笑)しかしご飯はグルメ。缶詰もパウチもチュールも色々試しているし、カリカリも高価なものだ。お八つもある。つまり大食嬢である(^^;)来た時はバサバサだった毛並みは今ツヤツヤになった。
礼儀も躾もしっかりしている。おしっこウンチを猫砂場以外でしたことはない。砂はちゃんとかけるし、「したよ」って教えてくれる。ご飯後は「にゃお」と言いに来る。ごちそうさまなのだろう。
遊びは問題だ。何せすぐ飽きる。新しい紐や箱が3日はもたない。追いかけっこをしたり、布団で遊んだり、いろいろするがクリエイティブが不足しがち。でも今日はピノ子のおウチを作ったら中に入ったり、周りをぐるぐるで遊んでくれた。だがまだ足りず、ひとりでカーテンに突進してレール近くまで上った。カーテンから鋭いツメが出ていた。
「ツメ切らせろ」と言って捕まえると強めに甘嚙みされた…(^^; これまで猫の達人にお願いしていたので、ぼくがツメを切るのは初めて。双方慣れていない…片足しか切らせてもらえなかった。
怒った。
怒ってもしようがないが、餌はくれくれ言うし遊びはむつかしいし。飼い主は人生もむつかしいので途方に暮れることがある。双方、プンと物別れ。
しばらくすると頭を下げてニャオと言ってきたので、「切らしてね」と言った。すると今度はおとなしくしてくれたので、ツメが切れた。仲直りできた。
こんな3ヶ月。キリコの上のピノ子よ、次の3ヶ月もよろしく。
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