素直

自分には素直が足りない、となんとなく思った。

柄にもないけれどもう少し素直になってみようなか、そうしたら楽になるかな。もっと文が良くなるかな。たとえば今日、夏休み中断後の就活講義日で、夕方からスーツ着て出かけようとすると、ピノ子(猫)は寂しそうな顔をした。素直なやつだ。

素直について考えた。

素直になれないと聞くがむつかしくなる。
素直になれないと話しもむつかしくなる。
素直になれないと見るもむつかしくなる。
素直になれないと呼吸もむつかしくなる。
素直になれないと文章もむつかしくなる。
むつかしくなると読む人がむつかしくなる。
むつかしい人を増やすと世の中がむつかしくなる。
つまり、素直になれないと何もかもむつかしくなる。

素直に書くというのは、必ずしも軽く書くことではない。
素直に書くというのは、必ずしも同調して書くことではない。
素直に書くというのは、必ずしも脱力して書くことではない。

そうではなく、素直に受けとめて、素直にしたためて返す。
ちょうど板前さんが活きのいい魚を素直にさばくように、
ちょうど噺家さんが廃れない噺をよどみなく話すように、
どんな素材もどんな話題もどんな事実もどんな会話も、
素直に考えて、素直に書いてみせる究極のこだわりなのだ。

身体が年をとると、心も年をとる。
こだわりとは単なる頑迷かもしれない。
主義主張とは単なる迷惑かもしれない。
皺と皺を合わせると行間に皺が寄るのだ。

素直でありたい。
人を愛することも、
猫を愛することも、
降りてきた機会にも、
素直でありたい。
素直で生きるためにも、素直でありたい。

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帰ってくるからね。

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