ぼくの悩み、聞いてくれる?かさごそかさ…
ぼくさ、なんとかにゃるかなあ。生活は楽にならないし、明日も見えないし、見えない人もいるし、見えない未来さ。きっとなんとかなるよね。今がボトムだよねと猫のピノ子に話しかけた。
にゃあと言ったような気がした。すると電話がかかってきた。ASEAN留学生の就活講義の件だった。今月から再開します、という連絡。ありがとうございます。ピノ子が呼んだのだろうか。じゃあご飯作るか…と久々の麻婆豆腐を作り出した。
猫はお気に入りのビニール袋でじっとしていた。台所でニンニクと生姜と豆板醤を炒めながらピノ子にきこえるように言った。
ぼくはさ、半額の木綿豆腐、君は正価600円のコンボ•カリカリだよ。700グラムだから100gあたり85円だ。挽肉より高い。でもこれ好きなんだよね。君のこと大事だから良いもの買うんだ。ぼくは安いのでいいの。でも最近痩せてきたな。君はますますツヤツヤしてきたね。すると…!
背中にポン!こやつ、あやうく麻婆猫になるところだ。毛の色は似ている(^^)
最近ピノ子の夜ご飯は二部構成である。第一部は半分ひとりで。二部はもう半分、ぼくと一緒に食べることにしている。しかし今夜はご飯がなかなか炊けないので、先にあげた。炊きあがりを待っているとまた電話だ。今度は心療内科の先生である。原稿は追いついています、郵便で明日あたり送ろうと思っていたところですと。どうやら次の患者家族会に来てほしいみたい。しかし今月末は珍しく忙しい。調整してもらうことにした。
それもまたピノ子が呼んだのだろうか。
ちょうど就活講座の資料作り「聞き上手のレッスン」という項を書いていた。聞き上手は感謝されるが、話し上手は嫌われる。猫のように耳を動かして「聞いてるよ」というフリをして、背中にひょいとすると良いご飯がもらえるのです。
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