異心伝心

午前6時過ぎ、いつもより遅めに起きた。出張疲れのせいだ。しかも変な夢で揺り動かされた。

廃墟のようなオフィスとだだっ広い運動場のある会社で、どうやらぼくは社長である。なぜか社内と運動場を目一杯かけずり回って、これをしないと倒産するというのに社員が誰も言うことをきいてくれない。絶望したところで目が覚めた。

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その夢は正夢ではなくても暗示的ではあった。

今日はいつもの何倍ものコンタクトをした。面談者は弁護士aと弁護士b。面談内容はユルいものではない。bに要望されて税務署に寄ると、ロボットより表情の無い職員に疲れた。何度も聞いてようやく「ああ、ここはお役所だ」だからホントのことは言わないと気づいた。余談だが、あらかじめこの時間はNGと伝えたのに、その時間に電話をかけてくる人もいる。

ぼくは人付き合いに神経症的なところがある。何度も一本のメールのこと、かかってきた電話のこと、かかってこない電話のことを考える癖がある。もらった手紙を読めない時もある。だから疲れやすい。心療内科医と話していてそんな自分に気づかされた。

その医師に、ふと気になって電話をした。ぼくは執筆協力をしている身で、だんだん内容が固まってきた今、確認したかったことがあった。

「先生が違うと思えば修正を原稿にバンバン入れてください。ぼくの色が出てしまうのはよくないですから」
すると心療内科医は言った。
「ごーさん。私はごーさんの個性を消しちゃいけないと思う。それをすると文がおかしくなる。そのままでいいんじゃないでしょうか」

え、と思った。恐縮して、全身全霊を込めて書こうと思った。

それだけでなく「以心伝心」という言葉が心に浮かんだ。以心伝心とは、離れていてもツーカーという意味だ。そんな会話は少ない。たいていは社長と社員も、夫婦も、親と子供も、コミュニケーションは「異心伝心」、異なる心をなんとか伝え合っている。それが葛藤を生み、ひょっとすると心の病気につながる。おろそかにはできんもんだ。

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解散するSMAPもきっと異心伝心が切れたのでしょうね…

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