ピノ子が怒った。
心療内科の原稿をにゃんにゃんまとめた。おかげで第1章と第8章がまとまった。ほっとした反動、その次の章(引きこもりの息子と母の症例)が進まなくて居眠りした。猫も暑さのせいか2度も吐いた…。
仕事は続き、五時から書家と打ち合わせがあって出掛けた。打ち合わせというより苛烈な人生の告白をし合いとなった(笑)
「ごーさん、あたしの始祖は書家なのよ」
書家の先生も教えるほどの先生である。成功しているように見える。だが小さい頃から悪夢を見るという。なぜなのかと思って予言者に見てもらったそうだ。すると…
「ずっとずっと昔の時代、あたし生まれ変わりの元の人は、神様の言葉をパピルスに書く書記官だったの」
書記官は当時の神殿で重職だった。それを妬む敵もいて敵によって書記官は殺された。その恨みゆえに輪廻転生の数世代にわたって暗い夢を見続けている。
「恨む自分を許さないとダメだと言われたわ。そういう自分を認めることで楽になると」
おや…心療内科医とそっくりなことを占い師は言うものだ。職業は違えどこの世の真理はひとつなのだろう。しかしどうしたら許せるのか。医師も予言者も「己を知ること」と言った。さらに予言者は「力を貯めておきなさい」と続けた。
「2016年は力を蓄える年なの。去年も転換の年だったけど、来年の2017年はもっと転換の年。変われるかどうかは今年次第」
帰ってきてピノ子にご飯をやり、自分にもご飯をやると、心療内科の先生からお電話を頂戴した。原稿の内容で30分以上も話した。するとピノ子がまた机に乗ってきて、メモしているノートの上に寝そべった。
なるほど、ぼくは仕事ばかりだった。だから家庭がうまくゆかなかった。それをピノ子は教えてくれているのだ。よし、愛する人と猫のために働く人になりたい。やっぱり仕事ザンマイか…(笑)
コメントを残す