備前市からふるさと納税の御礼が届いた。
「納税、どーもありがとう、備前焼ミュージアムにおいで」の博物館無料チケットはともかく、「寄付金の使い道についてのご報告」をみてびっくりしたのが寄付金額である。
27億円…てすごくない?(^^;)
思わず調べると人口36,498人の過疎地域である。27億円ってどんな規模なのか。
備前市の総予算は430億円、およそ5%である。もっとびっくりなのが寄付件数と金額の推移で、3年前までせいぜい数百万だった。それが2014年3000万と伸びて、2015年27億円である。寄付額で全国第5位、1件あたり平均6万5千円。
もっとも27億のうち4割以上が商品原価で、ドライヤーなど家電製品が大半らしい。ぼくはお米(ひのひかり5kg4袋)を選んだけれど。
なぜふるさと納税がこれほど伸びたのか。もちろん自分にも相手にもメリットがあるからだ。納税者には減税とブツ、市町村は臨時収入と産業振興。
相互メリットは大切な視点である。
選挙に行けば割引券がもらえるというのがある。投票率とブツの引き換えはイマイチである。投票率のアップが誰のメリットなのかわからない。普通の徴税でも割高に思うだけなのはリターンがまずいからだ。年金がソンした気分になるのはリターンがまずいからだけでなく、リターンが信用されていないからだ。
ふるさと納税の御礼の備前焼ミュージアムも、焼き物では「ん…」だけど、たとえば猫ならちがう。
もしも備前市に猫村があれば、ふるさと納税はにゃんにゃん入ってくる。納税で猫村が栄えるのは猫好きには嬉しい。猫のために払いたくなる。里親募集事業、猫の楽園造り、猫の殿堂建設もできる。返礼も桃入り猫缶やマスカット果汁入りのカリカリ、猫の陶器のトイレなんかいい。
払いたくなるリターンが重要なのである。ふるさと納税の仕組みを見習いたい。
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