世代とヒーロー

OとN、どちらがヒーローだったかといえば、もちろんOだった。

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本日取材した医師は野球をやっていたこともあるが、王貞治氏と関係がある。そのことを聞くと、やっぱり彼のヒーローは王だった。漫画『巨人の星』であり、星飛雄馬であり、王貞治である。わかるなあ…というのは、彼の医師としての生きざま、仕事への傾注ぶりを聞いていたら、やっぱり王だろうと思った。

三番ファースト王貞治、四番サード長島茂雄が巨人黄金時代。長島茂雄は華麗なるショーマンであり、王貞治は寡黙な修行者だった。畳を擦り潰すまで夜な夜なバットを素振りし、吊るした紙を日本刀で斬った。修行に次ぐ修行で、一本足打法という誰もが真似できない打法をつくりあげた。

40年前は野球のテレビ中継と言えば巨人戦のことだった。テレビでも観たが、昔の後楽園球場でも王のホームランを見た。中期から後期の王貞治を同時代で観れたのは幸運だった。

もの言わぬ求道者の背中。右足を上げて振る。高く打球が舞い上がる。ホームランという派手なエンディング。

医師はぼくと同じ年で、いわゆる新人類世代である。それより前の世代の“あつくるしさ”をまとうこともなく、後の世代の“しらけ”にも同意しない。運命だと感じたらとことんやる。それが新人類世代の特徴である。医師も若手へのメッセージと聞かれて、こう言っていた。

「とにかく手術が上手くなりたい」そう思うことですね。

王も「とにかくホームランを打ちたい」と思ったのだろう。ヒーローはなりたい自分を思い描かせる。その足跡をたどり、背中を追わせる。自己形成をさせる。どんなヒーローを持つかで自分が変わるし、変えることができる。

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