足元の美

今日は出勤日で、ぼくとしては割と早い時間にアパートを出た。道路へ出るところで、ふと足元を見た。小さな花が咲いていた。

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目の手術以来、近接距離はピントが合わず、3m先に合う目になった。そのおかげで直径5ミリの美を見逃さないのだ。足元の、世界一小さな美しい花壇。

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足元といえば、ギャラリーはビルの6階にある。それは三和印刷ビルという昭和の建築物で、既に半世紀が過ぎている。印刷事業の方は市場環境がガラリと変わって、経営がぐらついてしまったが、足元の社員たちはぐらついてはいなかった。

印刷所のあった1Fフロアに幾つも標語がある。

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「良い環境 良い製品」、当たり前だがこれがおろそかになってしまうと、お客様は離れていく。「確認と検品で仕損撲滅!!」三和印刷も仕損がゼロでは無かったようだが、仕事にはつきものだ。だからこそ一重二重に確認しないといけない。

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さもないと、陸上自衛隊がしでかしたように『実弾で撃ち合う演習』の二の舞いになりかねない。なぜ空包が実弾だったのか、なぜタマを装填する時に気づかないのか、なぜ至近距離でも相手に当たらないのか、ツッコミどころ満載でした…

ともかくこの階段にも、

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この階段にも、

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営業や製造の足跡が刻まれている。恐らく延べ数十万回、いや100万を超える足跡が刻まれている。良い製品を目指した結果の汗が滲みている。真剣に怒鳴りあった時の唾や涙もあるだろう。仕損をして地団駄踏んだ足形さえもくっきりと見える。

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三和印刷製のカレンダーはもうめくられることはないが、別のカレンダーができる日までのインターバルかもしれない。

なぜならすべては足元に落ちる。そして肥やしになって、足元から次の花が咲くから。

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