古いものと語り合いつつ…

海老原商店、のこったのこった!うれしいじゃないか。

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昭和3年築、木造3階建、設計は黒沢画伯、施工は鴻池組。東京神田須田町の柳原通りの建築物である。だいぶ前に黒田栄次郎商店は解体され、1−2年前に大正12年の高山巌宅も取り壊された。風情があるのは海老原商店とボタン屋、明石屋くらいなものだ。

その海老原商店ビルに先月来建築シートが張られ、トラックが出入りして解体されるかと思ってがっかりしていた。ところが今日、通りかかりに覗いてみると三和土に竹と材木が積まれている。奥の方で若い大工がマスクをして働いている。もしや!と思ってきいた。

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「リノベーションですか?」
「まあそんなところです」
「飲食店ですか」
「いや」と否定して若者はXXXXになると言った。あえて業種は伏せておくが、場所柄ぴったりの業種だと思った。成功する。

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古いからいいわけじゃないし、効率を否定するわけでもない。でも古いものとは語り合える。不揃いで不完全ゆえに面倒みたくなる。パイオニアSELFIE S50はそれだ。

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1991年製システムコンポを譲ってもらった。25年前である。最初は電源さえ入らず、なだめているうちにCDがスクラッチのように回り出し、ラジオが聴けるようになり(なぜかAMが聴こえない)、ダブルオートリバースのカセットはちょっとだけ聴けた(笑)。ヘッドがまっすぐにならない。

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回転ギアが割れているのだろう。よくある症状でヘッドを回転させないように工夫すれば聴けるはずだ。レコードプレイヤーもつないでやる。ラジオのオペラを聴いてほっこり。良い音だけど右のウーファーはパリパリと崩れていった…^^;

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手間もかかるし、いつ壊れるかわからない。だが古い物に手を入れて語り合いながら使う。それは作り手へのオマージュであり、そういうものを破壊してきたから…

日本はダメになったんだぞ!

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