ふわり、と何かが切れそうな気がした。
意識と体の間に隙間ができる感じと言ったらわかるだろうか。すぅーっと引いてゆくような、ふぅっと飛ぶような感じである。数秒も続かない。波のように来ては去ってゆく。何度もあったので、まあ長くはないんだろうな、脳でゆくのかなと思った。
疲れもある。今朝も5時に起きて原稿を書き出した。メドがついた。ほっとしてお弁当(お稲荷さん)をつくって、洗濯して、ばたばた着替えて出掛けた。
そんなだからATMをまちがったのだろうか。
みずほ銀行に行った。ここは2台しかATMがないんだなと思いつつ、所用で必要な3万円をおろすため通帳とカードを挿入した。ところが通帳が取り扱いできないという。もう一度やっても、だめ。仕方ないのでカードでおろした。通帳に記帳したい理由があったので、窓口で磁気を見てもらおうと思ったら、なんとその銀行は「京葉銀行」だった…
みずほ銀行は手前だ。記帳に入るとATMは8台ほどあった。
その足で某事務所の助手と打ち合わせをして数ヶ月に渡る作業にメドをつけた。ほっとした。お昼に事務所に入ってお稲荷さんを食べた。その後原稿をもう一度見直して、ようやくひと段落して郵便局に投函に行った。またほっとした。
そのせいかまた「それ」がきた。
ギャラリーのベンチで横になった。今夜は講義はダメかなと思ったが、行けた。やり出すと血が巡ったせいか調子が良くなった。帰りの電車で疲れがどっと出て、立ちながらゆきそうになった。すると、網棚から落ちてきた物体が、額に当たった。
「イタイ!」
「すみません」
と隣の会社員風の男性が網棚に置き直したのは、ラケットだった。エアケイだったのだろうか。おかげで我に帰った。諸問題が解決した反動で「サラバ」となるのか、つかの間でも幸せが来るのかわからない。ひとつわかった。人間、ほっとするとあぶないのだ。
コメントを残す