ゴールデンウィークで、それらしい思い出がない。
この3連休、3日は知人と近所に買い物にゆけたが、4日は宿題の作文を一行も書けないで唸って過ごした。今日5日はそれでも7,000字書いて、もーいいやっと思って安いチリワインを飲んでいる。意外に旨い。しかし貧相な休みの過ごし方である。貧乏ひま無しの黄金週間である。それでふと思った。
子供の頃からゴールデンウィークで、それらしい思い出がないのだ。
あまり家族で遠出をしない家だった。一家で旅行ができるほど裕福じゃなかったせいもある。住宅ローンのせいでぼくが小学生低学年の頃、母は道をキョロキョロしていた。のちに家計に余裕は出てきたが、休みというと父は家でゴロゴロして競馬をしていた。車もなかった(免許は教習所で路肩に乗り上げて諦めた)。だから四人家族で団らんの思い出がない。
ぼくが親になり子供たちが小さな頃、出掛けたことはある。レンタカーを借りてキャンプにも行った。いやそれは実は夏休みで、黄金週間はたいがいゴロゴロしていたかもしれない。よく覚えていない。
ゴールデンウィークに限らず、休日の過ごし方を親から教わった記憶がない。それが受け継がれたような気がする。そう考えると合点がゆくことがあった。
ぼくは大学に入ると旅に出たくなった。そこで北海道に住み込みで働き、次いで豪州に1年間放浪した。いずれも一人旅だ。長い旅を好んでしたのは、家族で団らんの旅が少なかった反動じゃないだろうか。
親のせいにするナと草葉の陰で文句を言ってるだろうが、因果はめぐる。ぼくの長男は沖縄でブラブラしているが、それも「団らんのなかったことへの反動」なのかもしれないのだ。
もうひとつ合点がゆくことがある。今、休日の過ごし方にイマジネーションが無いのもそのせいかもしれない。
さらば、ゴールデンウィーク!はよ終われ。
※画像はGWで作った麺々である。
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