あした天気にしておくれ

ぼくだけがツラい人生を送っているわけじゃないんだとさっき知った。人とツラさを交換するとホッとするものだ(笑)。

ぼくはここ数週間、自分が相当ツラいと思っていた。ちゃんと寝つかれないし、いつも唸ってるし、時には(声を抑えて)叫んでいる。涙することなんてザラだ。鬱というよりは統合失調症になるんじゃないかと、実のところ心配はせずに、なっちまえと思っていた。もうとうになってるかもしれないけれど…(笑)

だがぼくのツラさなんてしょせんチッポケだ。我を通せないから叫んでいるだけのようなものだから。社会には圧し潰されつつあるけれど、社会的に糾弾されているわけじゃない。ある人間関係はとてもひどいものだけど、すべての人間関係がひどいわけじゃない。お金は無いけれど、お金が少しあればめげないようにできている。希望は常に糸のように細く切れやすいけれど、ぼくはまだ切れていると認めていない。

自分で書いた物語に、こういうシーンがある。雨の日に傘を差して、ツラいツラいと悩んで歩く男の傘の上に落ちてきたものがあった。なんだろうと傘を傾げてみると、てるてる坊主だった。雨粒に顔を洗われながら上を見上げると、三階の窓から女が見ていた。彼女はこういう。

「あした天気にしておくれ」
「やあ」
「作文がんばってる?」
「まあね」
「なんだか元気ないわね」
「そんなことはない」

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他愛ない恋の一シーンを描いた。でもそのシーンに自分が助けられている。高い空の上から見ればどんなツラさもかわいいものだ。好きな人が落としてくれるてるてる坊主を待っている。あした天気にしておくれ。きっと…

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