遠くを見よう。

今日は家という名の仕事場で原稿と格闘した。ここまではスコアレスドローという感じだ。おまけに今週の講義資料もまだ作れていない。明日中に創作文の600字の要約も書きたい。おっと100文字の宿題もあった。気持ちは焦り、ペンは止まる。

夕方、眼科に行った。

待合室で100文字の宿題をやりだした。ドクターズマガジン200号記念の“寄せ書き”みたいなものだ。特集ページの巻頭の言葉、100文字。200人の医師のうち、37人の物語を書いた。一人一人、苦労して書いた思い出がある。苦労した人生を表すひと言をあげていった。一流、愛、未踏、冒険、絶望、暗黒、不屈、精進、独創……

ぼくの順番がきた。眼圧測定の結果、緑内障進行なし。先生いわくー

「まったく問題がありません」

もちろん点眼薬は日々ぽちぽちし続けなければならない。先日も「緑内障を抑制する化合物を京大で開発した」という新聞記事があったが、これから医師主導の臨床研究だという。まだまだ治癒への道は遠い。

問題だらけの人生で、目だけは問題がないという。笑いそうになった。いや笑いかけた途端、涙目になる日々がある。だが、それがどうしたというのだ。

今書いている医師だって10年かけた研究を、10年かけて薬にしようとしている。その過程で何度絶望しただろうか。頭脳明晰な楽天家にして苦しむのである。ぼんくらで凡庸なぼくが苦しむのは当然だ。

思えば遠くが見えるようになって久しい。

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近くを見過ぎると絶望する。もっと遠くを見よう。星も野山も海原も、そして恋も、遠く遥かなものこそ美しいのだから。

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