親愛なる画家maruさんから『Pen』をもらった。
この絵は凄い。見ているだけで力が湧き出てくる。金属のペン先は先端に向かって光を研ぎ澄ましている。ほら文字が出るぜ。読めるもんなら読んでごらん。塗りつぶされた黒い背景がまたいい。ぼくの最近の心模様のようだ…(苦笑)この画は死ぬまで大切にします。ありがとうございました。
やはりペンというと、あのことわざが思い出される。
The pen is mightier than the sword. ペンは剣よりも強し。
改めて英語を見て、変だなと思った。なぜペンにも剣にも「the」があるのだろうか。ことわざならば無冠詞でいい。Pen is mightier than swordでいいはずだ。
調べてみると意外なことがわかった。これは劇の中のセリフから広まった文句だというのだ。
劇とはエドワード・ブルワー=リットンの『Richelieu(リシュリュー)』、17世紀、カトリック教会の聖職者にしてフランス王国の政治家だったリシュリュー枢機卿を描いた作品である。リシュリューは中央集権体制と王権の強化のためプロテスタントを抑圧し、陰謀を排除し敵対者を処刑した。リシュリューのセリフはこうだ。
True, This! —
Beneath the rule of men entirely great
The pen is mightier than the sword.
「これが真実だ。真に偉大なる権力者の下では、ペンは剣より強い」
死刑や弾圧を命じる署名の方が、剣より遥かに効果がある…(^^;
だが現代も変わらない。時の政府になびき、マスコミで羽交い締めにされ、雇い主に骨抜きにされる。お金が無いとペン先は乾いてしまう。ペンはweaker than the power、ペンは強い者になびく。
せめて創作の中では自由になろう。世間からつまはじきにされても、人道から外れ者と言われても、恋で自由になる人を描きたい。
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