ある雑誌の編集をする方がギャラリーにやってきて立ち話をした。印刷費用が削られてタイヘンだと言う。ぼくも前に雑誌が消えて連載が飛んだこともあるし、月間が季刊になってなくなったのもある。キビシイねえ…と話した。彼いわくー
「そういえばトリップアドバイザーで、日本語だけでじゃなく英語や中国語など複数の言語で旅行記事を書く人がいます。それが案外商売になってますよ」
日本語だけじゃダメな時代。続けてこう言った。
「ごーさんもベトナム語で書けば?」
ぼくがASEAN留学生の就活講座でベトナム人に教えているのをこの御仁は知っている。だがもうしわけない、ベトナム語…さっぱり。翻訳ができればこれからのインバウンド時代、いいかもしれない。3年前から勉強しておけばよかった…。
だが「ジタバタするな」「新しいことより今できることで勝負せよ」とも思った。
ぼくらが運営する手づくりのオンラインストア『かみのみか』に、今日英語で連絡があった。サイトはほぼ日本語で、英語は一部だけなのだ。それでも問い合わせがある。かみのみかを国際化して日本の紙製品を売ったろ!と夢想した。
「英語力」と「オンラインストア」。この二つができるだけでけっこういける。危機にある時こそ自分のできることで戦えー正論である。
だがベトナム語を勉強するのも一理ある。ベトナム語ができれば「三角形が創れる」からだ。
ベトナム語と日本語を相互に訳せれば、ベトナム語←→英語←→日本語というトライアングルができる。米国からベトナム向けのウエブサイト運営を受注できるかもしれない。逆も然りだ。
さらに手づくりと手書きにこだわって考案した“手紙のアイデア”を商品化してオンラインで世界に売ることもできる。新しい柱を一本増やせると、仕事の屋根を一段高くできるのだ。
もちろん大黒柱がしっかりしていることが前提。細い柱が何本あっても屋根は崩れる。危機こそ柱が試される。
もう春はそこに。がんばろう。
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