日本各地が底冷えする今日、あったかいものが食べたくなった。
セブンプレミアムの味噌ラーメンをつくるか。何を隠そうぼくはセブンプレミアムファンである。スーパーのPBの中で品揃え•価格•品質でイチバンだと思う。味噌ラーメンも期待を裏切らなかった。
問題は具材だ。数日前cherryさんとラーメンサイトを見ていて議論になった。
「この焼豚スゴすぎ」
「脂がこってり。ぼくは要らないな」
「あたしも」
ここまでは同意見。
「ネギはほしい」
「いらないわ。それよりほうれん草」
「作るなると面倒くせえ」
「もやしだって炒めるでしょ」
「まあね。卵はいるかな」
「卵は絶対よ」
「絶対ね(笑)海苔がほしい」
「海苔は面積の割に実体がないわ」
たしかに(笑)今夜は長葱ともやしと卵と海苔で十分贅沢。画像より味は美味しかった。ごっつぉさん。
思えばラーメン料理教室というのは聞いたことがない。ひたすらスープことこと、アブラギッシュな骨と格闘とかやってらんないからか。寸胴、麺の「湯きり(「てぼ」という)、中華鍋、二つ口以上のコンロなど設備もいる。何より調理に気合いがいる。一気にやらにゃならんので家族全員のラーメンがむつかしい。
それもこれもラーメンの「対決する姿勢」ゆえなのではないか。「熱いうちに食ってやるぞ。おう受けて立つぜ」みたいな感じがあるじゃないですか。せっかちに早く食えよという掟というか。
そこへゆくと日本そばは自省的である。向き合って、まあフトコロに入ってこいやみたいな対話ができる。うどんには「調子はどお?」と肩を叩き合う気さくさを感じる。味がないソーメンは「つかみどころがない」けれど。
一杯のかけそばには涙があり、一杯のラーメンには強がりがある。どちらにも温かさへの渇望がある。そんなに気張らなくても大丈夫さ。人生も、そしてラーメンも…。なんだか娘の作ったのびたラーメンが食べたくなった。
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