ナマスマなんて観てないけれど(当方TVナシ。どうしても観たいサッカーはスマフォで観る)、SMAP一色なので野次馬になってみた。ギャラリー運営者目線から彼らの状況を見ると「真に独立する機会を失った」かなあと思った。
SMAPの5人には皆個性があり才能もあり「独立」できそうだ。「中居クンが喋れるし、存在感イチバンかな」とcherryさんに言ったら「バラエティのおしゃべりでしょ」と言いきられた。うーんと思ったが、次いで草なぎクンが才能あると思うのだ。
ともあれ、中居クンは全てをよくわかっている。彼は「独立したい」あるいは「すべし」と思った。一方「しょせん事務所の手のひらだよ」と見切ったのはキムタクだった。実にクールである。彼に寄り切られて「結局手のひらに」となったのが実情に見えた。
さて、クリエイターがそこを越えられるかどうかが問題である。
誰でも最初は「企画品」である。事務所やマネージャーや誰かの企画で売り出される。テレビタレントに限らない。歌でも演技でもイラストでもそうだ。文章でもそうだ。「形と締め切りのある仕事」を頂いてそれをこなす。期待以上にこなせば、別の仕事をもらえる。それで「企画品」の個性がしっかりしてゆく。そのうちに「独自」つまり真のクリエイターになれる人はなってゆく。
思いつくままグレーツをあげよう。マイケル•ジャクソン、ビートルズ、ストーンズ、ボブ•ディラン、マドンナ… みんな最初は「企画」であった。彼らが「クリエイター」になったのは「企画」から抜け出して、独自の存在になれたからだ。
マイケル•ジャクソンはジャクソン5という企画品からソロとなり伝説になり、伝説服を着たまま逝った。
ビートルズは企画の枠をかっとばした。だが独自の世界がでっかくなりすぎて自分達を追い越したので解散した。
ストーンズも枠をかっとばした。ビートルズと違って自分達の創造世界に住むことができる怪物だったが、それがアダとなり俗物になった。
ディランはかつて「ぼくは君たちの願う革命家じゃない、単なる歌手だ」と告白したが、彼はやはり革命家であった。
“企画品”からクリエイターになるーその挑戦こそ真のクリエイティブである。SMAPに試されているのはそこだ。クールなキムタクを置きざりにして暴れるなら今しかないぞ中居くん!草なぎくん!(^^)
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