手書きは単なる「味わい」を伝えるのではない。そこにもメッセージはある。
ギャラリー活動がらみで始めたオンラインショップから、ざっくりしたA4サイズのスケッチブックを出す。商品名なんだっけ…忘れた(笑)それを使ってマスキングテープのキットの説明書を手書きで書いていた。
説明書がなぜ手書き?それは「紙の手づくり」だから。カチっとしている印字では商品イメージと合わない。
ところが今日作成した報告書も手書きである。
外部のクライアントに提出する報告書である。しかも「手製本」で本仕立てにして、内容も絵が中心で物語を意識した。もっと物語っぽくできたがまじめな会社なので手加減した。
いわば「絵本の報告書」、さて本にした意味を感じてくれるだろうか。それは…
「考えてほしい」から
なぜうまくゆかないか、なぜプロジェクトで答えが出ないか。根っこにあるワケを記した。ぼくなりに課題と仮説、解決策のアイデアも入れた。手書きは一緒に考えようというメッセージである。
ところでどんな場合でも「プレゼン=パワポ」はありえない。説明ならパワポでもいい。だがパワポで人は納得しない。ハハンと思って忘れるか、フフンと鼻で笑うか、眠りに入るかが関の山だ。
感情に訴えるなら資料無しでトークのみ。ワイワイして考えるならホワイトボード。冷静に交渉するなら一対一。ビジネスコミュニケーションはツールとシーンを組み合わせる。
それでも相手はなかなか動かない。2005年にあるコンサルティング•プロジェクトで提案したことが現実になったのは2015年だった。10年単位で会社はようやく変われる。現実はそんなもんである。
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