恋は病い

病いに罹ったまま死ねればいい。何度過ちを繰り返しても…

IMG_9247

1988年の仏映画『恋の病い』を観た。ファーストシーンはパリ発ボルドー行きの列車で、眠りこけるクレマンを見て微笑むジュリエット。眠りから覚めた彼はうつらうつらする彼女に釘付けになる。二人ともその瞬間落ちた。

先に言うと、この映画ではファーストシーンとラストシーンが良い。恋はファーストカットですべてが決まる。そうでない恋は恋ではないのだ。

筋書きは愛し合い別れて病気に冒され…とメロドラマの王道である。ジュリエット(ナスターシャ•キンスキー)は髪結いとして美容室で働きだすと、洒落者のがん専門医のラウールが見初めて囲う。何しろ薄い顔が実に魅力的。クレマンは研修医としてラウールの下で働く。ラウールは初老で別居中の妻が、クレマンには婚約者がいる。フランス人だから仕方ない。そこをぐちゃぐちゃ言うな(^^)

クレマンとジュリエットは世俗から外れて僻地の病院で暮らし始める。だが僻地医療は大変で、愛し合うこともままならず、誤診では患者が死ぬしね。見かねたジュリエットは彼の将来のために身を引く。私がいなければ彼はエリート医師に戻れるからと。

優しい、あくまで優しい。そうとは気づかないクレマンはバカだけど、なにせ恋は人を盲目にさせる。近くのものが見えなくなる。だから好きでも別れるし、拳を振り上げてむせび泣く。それもまた恋の一部なのだ。

だがジュリエットはラウールの元で生きれない。癌に罹り余命数ヶ月と、ドラマでよくある筋書きである。だが運命に逆らうと人は病気になる。これは本当だ。あるがままがいい。余談だがCT検査を受けるジュリエット、ちっちゃなオッパイがたっぷり見れてよかった(^^)

美容師の同僚と食事をしてジュリエットは余命を告げる。そして言う。

「なぜか悲しくないの。過ちを繰り返して何度も苦しんだが、人を愛した」

IMG_9245

このセリフがいい。ぼくも何度も過ちを繰り返した。そして苦しんでいる。でも人を愛してる。それでいいのだ。貫けばきっとラストシーンがやってくる。

IMG_9248

綾子さん、良い映画をありがとう(^^)

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中