朝起きると「オマエ、道徳のために生きているのか?」というフレーズが降りてきた。目を開けると雲が燃えていた。
そのフレーズを、出窓に置いたノートに書きとめようと思ったら、自分が創作した物語の中で登場人物に語らせたセリフだった(^^;)握りしめたシャーペンは、ベッドサイドで深夜ないし明け方に降ってくる言葉をメモる用だが、キャップもどっかいってロゴもすり減っている。まるで今のぼくのようだ。
そうだ、プレスマンを買いに行こう!
思い立ったが吉日。仕事場に出てからアキバのヨドバシに行くと、ネット上では在庫があるのに店頭には無かった。筆記具売場の棚は荒野のように荒れていた。多国籍軍の爆買いを受けたのだろうか。気を取り直して帰宅途中に東急ハンズに寄った。
あった。プレスマンとは37年前、1978年に誕生したロングセラーのシャーペン。0.9ミリという図太い筆記具の草分け。今年リニューアルしたが見た目は一緒、内側を改良した(ノック音やノック圧の低減など)
並べてみるとロゴは変わっている。上の古い方は擦れておる。使いやすいんでホントによく使った。強く書いても、落としても壊れないタフネスさ。世間体を顧みず図太く生きたい。風が強くても直立したいのだ。
そもそも道徳とはどういう意味なのか。「ある社会で、社会を構成する成員相互間の行為を規制する規範」とある。法律のように明文化されない、いわば雰囲気である。おいおい空気に負けんのかオマエ。
おや?っと思ったのがもう一つ“荘子の道徳”、恬淡虚無(てんたんきょむ)という意味があるというのだ。「私心なく物事にこだわらずあっさりしていること」。それが荘子や老子の言う道徳なのか。
それもいい。ほとんどのことは「柳に風」がいいと思う。だがゆずれないことならこだわり抜いて、恥をかいて欲をかきたい。なぜなら世間体のために生きていないから。
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