ASEAN留学生就活支援講座、今夜は生徒の発表の日。テーマは「日本語について」。
Viet Chungさんの日本語学習スタイルは合理的だ。熟語をいかに覚えるか?漢字、漢越発音、音読み/訓読み、そして意味の横軸をつくる。縦軸に漢越発音の似た漢字を並べてゆく。ベトナム語のマークで発音は異なるけれど、同じ発音でグループすることで一緒に覚えてゆくようだ。なあるほど。
日本語には組み合わせ言葉が多いのがむつかしいという発表もあった。「組み立てる」「引き止める」「取り調べる」確かにそうだな。「抱きしめる」も「握りしめる」もそうだ。
日本語の勉強は「日本語」という言葉の技術だけではなく、「情報/知識」をつければうまくなる。その通りだ。
故郷ハイズン省の結婚式では、昔は貧しくて結婚式に出た食事をバナナの葉で家に持ち帰って食べさせたという。日本語の話しではなかったが(笑)ほろりときた。
TPPの時代が来て、国と国の垣根が低くなり競争の時代に入る。国やその産業が特色を出さないと生き残れない。君たち若者がベトナムの競争力をつける世代である。がんばれ。
ベトナムで日本語を勉強しだしたとき、学校との往復のバスで外を見て、見えるものをすべて日本語に訳して覚えた。日本語でブログを書いては日本人に直してもらった。料理教室を開いて生徒から教わった。すごいな。
日本語学校では週3回の授業で、1回は漢字、2回は試験対策。先生に何でも質問して覚えるようにした。大学では授業を通じて日本語を学んだ。
日本語学校で、勉強に不真面目なベトナム人グループ、がんばっている中国人グループがあった。恥ずかしかった。バイト先でベトナムのことを説明するたびに日本語がうまくなった。でも言い間違いもあった。
「あなた、ニンニクあるね」
本当は筋肉あるね、と言いたかった。
ベトナムの父母は食卓で余り食べなかった。好きな食べ物じゃなかったのかな?と子供の頃思っていたが、自分達に食べさせるためだと後で気づいた。今料理をするようになって、相手のことを考えて作るようになった。日本語の勉強も同じだ。日本語がうまくなるのは「IQではなくてEQ」だと思う。感情を込めた言葉になれば自然と伝わる。どうしたらEQが増やせるか。それは自分の位置を知ることだと思う。
新聞配達をしながら日本語を学んだ。宿題を終えるまでご飯は食べなかった。食べるときも、歩くときも、通学の道も、ずっと学習していた。夢が日本語でみたかはわからない。なぜなら毎日疲れてぐっすり眠ったもの。
みんなの日本語学習を組み合わせれば、凄い日本語学習ができる。
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