体育館というと何を思い出しますか?
『体育館』という名のマスキングテープケース。来週からの手づくりイベントでつくることができる。そのPR用の試作をしようと、板紙パーツを貼り合わせた後、どんなデコがいいかなあ…と考えた。
やっぱり体育館だな(^^)
和紙や色紙をあさった。昭和色の丸い屋根、素っ気ない四角い窓、錆びた鉄の扉。ぼくの体育館はそんなイメージである。
思い出せば、両手を前に“隊列”を整えて並んだ。冷たい床に膝を抱えて座ったし、立ちくらみがして倒れた。雨が降ると体育の時間は体育館になった。血がさわぐことはなかった。バレーもヘタだし、跳び箱もとろい、倒立とかまるでダメ。運動神経は鈍い方だった。腕がへなちょこなんでロープ登りは特にいやだった。
変なことを思い出したが、壇の上に両手をついてジャンプして登れるようになったのが嬉しかった。そうだ、鉄の梯子を上るとバルコニーがあった。人がすれ違えないほど狭くて、あそこが好きだった。
高校の文化祭で畳が必要になった。中学校の体育館に忍び込んで2枚借りた。リヤカーで運んでちゃんと返した。高校の卒業式の日、モデルのようにファッションをキメて卒業証書をもらった。都立校は私服だったのだ。自分だけ浮いていたな。
体育館での熱戦といえば、自分のじゃなくて漫画『スラムダンク』を思い出す。ケースの内側を板張りにデコして、バスケのコートにしたかった。cherryさんに「アホか」ととめられた。
思えば体育館にはすべてがある。雨の日の体操やバスケやバレー、剣道や柔道。学芸会に合唱団に全校集会、体育館裏の喫煙。もちろん入学式から卒業式まで、汗臭くて脂っぽい体育館は、運動場より狭いけれどもっと多くの青春が詰まっている。
あなたの青春の体育館を作りに来れよ。
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