議論を支えるもの

議論は得意ですか?ぼくは不得意。なのに講義テーマにして人に教えるなんて厚顔無恥というか、頭の上の蠅を追えとでもいうか…

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なんとでも言え。何しろ日本人もベトナム人も、いや世界中の人びとが議論は下手だ。だからこそトレーニングがいる。

今夜のASEAN留学生就活支援講座、テーマは「議論のレッスン」。このテーマを取り上げたのは、学生がグループ討議で主張が通らない、うまく表現できない、意見がまとまらない、だからプレゼンもしたくないというからだ。なるほど、わかるよその気持ち。だから福澤一吉氏の名著『議論のレッスン』のキーとなる図をお借りした。

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「主張だけでは人は納得しない。根拠(事実)と論拠(理由たくさん)を述べて主張を補強せよ。反証(反対意見)も踏まえて、それでも主張が正しいと述べよ」これがメッセージである。

授業ではシリアの難民を受け入れるべきか、女子学生はアオザイを着て出席すべきかなどをお題に説明した。「なんか事例ない?」と聞くと…

「Facebookの“よくないねボタン”はいるかどうか」

これは議論になるポイントだ。どっちでもいいけれど(^^)

演習は「ベトナムに新幹線は必要か?」。ハノイとホーチミンを結ぶ新幹線計画、計画が消えたり再浮上したり。お金がかかりすぎるためにベトナムもためらっている。その主張と論拠、根拠、反証は…

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今回から4グループ。グループ内議論は前よりは捗っている感じがした。

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意見も活発に出た。テーマよかっな。

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発表では4グループ中、3グループが否定的、1グループが肯定的。何しろベトナムは借金国。さらに借金や消費税を上げるなんて…それもわかる。でも経済発展には必要じゃないの?

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「鉄道より自動車やバイクの道路に投資せよ」という意見も。CO2や事故や渋滞はどうするのかな。「新幹線は時間が正確」と言うと「ベトナム人は時間アバウトだから」と(笑)いいじゃん、そういう反証がいい。質問がきた。

「先生、日本は新幹線をどういう段階で入れたんですか?」
「1964年、まだ貧しいときさ。経済発展の入口の時代」
「今のベトナムだ…」

そのとおり。日本は東名阪に新幹線投資を集中して経済をひっぱった。同時に日本全体の新幹線グランドデザインも描いた。1960年前後、まだ経済が弱くて貧しい時代に大きな夢を描いていたのだ。ベトナムだって勇気を出してそうするべきだ。

主張を支えるのは論拠や根拠だけでなく、夢もあるんだ。日本という国の力を改めて感じた。

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議論を支えるもの」への2件のフィードバック

  1. 郷先生へ
    本日はお疲れ様でございました。
    なかなか面白いテーマでした。色々なことが学べてよかったと思いました。
    これからも宜しくお願いします。

  2. こちらこそありがとうございました。死刑は必要かどうか、Facebookのdislikeはいるのか、どっちも良いポイントですね。どうもありがとう!

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