チュンよありがとう。

今朝、あの公園に出掛けた。先日路上でチュンを保護した公園である。

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あれかと思えば雀。それかと思えば幻。鳥の鳴き声はきこえるがメジロではなさそうだ。木々を見上げても、耳を澄ましても、メジロのチュンはいなかった。相方は言った。

「メジロは巣立ちが早く、一日経つと前の日の何倍も遠くに飛べるようになるんだって」

そうかもしれない。保護した日は50cmくらいだった。翌朝は数メートル飛んだ。きっと遠くにいったんだ。安全にみんなと一緒に飛んでいったのだ。でもなんだか寂しい。

「かわいかったな」
「かわいかったね」

目を閉じてチュンを思い出した。羽根のかたちというのか輪郭線というべきなのか、まるで波打ち際のような曲線の重なり合いが実に繊細だった。自然界のグラデーションは見事だ。顔はくちばしがピュンと出て、赤んぼうってわかる顔だった。足もピンク色で柔らかかった。何しろメジロという名前の語源である“目の周りの白さ”さえなかった。

それぞれ仕事に出た。あれやこれや仕事しても、なんとなく力が出なかった。どっかで何か抜けてしまったような気分。チュン後遺症なのかな。夕方の帰宅時もちょっとだけその公園に寄った。

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鳥の声ひとつきこえなかった。カラスも帰る時間なのだ。彼らも去ったのだ。踵を返して帰ろうとすると、チュンがいた路上である。この道をヨチヨチしていたんだよな。危なかったな。

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家に帰ると鳥の餌の袋がある。急いで買いに行って、擂り鉢まで買ってコリコリして、数粒を食べさせた。98%余った。割り箸を削って親鳥のくちばしだと思わせてやろうとしたら、失敗した。

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成長するっていいものだ。巣立つっていいものだ。見守る親だっていいものじゃないか。ぼくは親らしい親をして来なかったけれど、これからもっと自然な気持ちでそれができそうだ。チュンよありがとう。

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