虫の息

チリチリ言う声がしたので、誰かな?と思ったら、蝉だった。もう息も絶え絶えだった。

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我がベランダに飛び込んできた。かわいそうだがもうひっくり返っていて、まさに虫の息である。

昨日ぼくもそうだった。疲労が重なったのか、一日中家でただ寝ていた。何も食べれなかった。今朝もまだ頭痛が残っていて、仕事場に出ようともがいたけれど、諦めた。水を補給して午前中から事務作業をした。講義資料を修正して、コンサルの仕事も少し目配りした。リハビリを兼ねて、午後は郵便局と税務署に行った。決算修正申告も終わった。

夕刻帰ってきたら、ふと蝉を思い出した。

洗濯物取り込むときに踏んづけるとあれなので、そっとキッチンペーパーにくるんで、どこかに葬ってやろうと思った。以前にも蝶をそうやって葬った。

すると…まだ生きていた。ペーパーにからんできた。かわいそうだ。ぼくと一緒だぜ。ペーパーにしがみついたやつを、花の鉢に避難させてやった。せめて緑のそばでいけよ。水を少し垂らしたら、ひっくり返っていたのがなんとか姿勢を正した。これもぼくと一緒だ。

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誰だって死ぬ。だけど死ぬ瞬間まで生きている。だから生き抜けよ。

蝉はよく1週間か2週間の命というが、実はそんなことはない。土の中で幼虫の時代が数年ある。それを考えれば、昆虫としてはとても長生きとも言われる。

人は、誰でも一生のうち一度は晴れやかな舞台に立てるという。目覚ましい活躍が何年も続くスーパーな人もいる。でも凡人にもたとえ一生で数週間でも、きっと脚光を浴びる時がある。それは蝉と似て、長い幼虫時代なのではないか。少しずつ養分を得て、少しずつ大きくなって、地上にぽっと出る時がくる。

そして、虫の息になったからって、もう少し生きれるかもしれない。明日の朝、鉢を見ていなくなっているかもしれない。ミンミンありがとう〜と、蝉の羽根で雨合羽を編んでもってきてくれるかも…(^^*

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