師のありがたさ

「自分自身、今年は苦しんでいますが教えていただいたチェンジアップではい上がってみせます。見てて下さい」

巨人の内海投手が球団を通じて発表した、お世話なった師への追悼文の最後のくだりである。

師は高橋一三(かずみ)投手。7月14日に亡くなった。巨人が滅法強かった時代の左腕エースだった。あのダイナミックな投球フォームは、目に焼き付いている。何しろ速かった。そして低めにずばりと差し込んできた。ぼくにとっても堀内投手よりヒーローだった。

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高橋氏は内海投手が入団時に巨人二軍監督だった。球の握り方、投げ方、球種、さらに心構えまで、直接指導をしてくれたそうだ。どうりでこのふたり、どこか投球フォームが似ていると合点した。

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師がいるのは幸せである。師に恵まれないのは不幸である。

師がいれば、壁に突き当たったら諭してくれる。調子づいた時には諌めてくれる。師にもいろんなタイプがいる。見るだけ見てポイントだけ告げる師もいれば、口うるさいほど細かいことまでアドバイスする師もいる。どちらが良い悪いはないが、その時は反発したり分からないことも、振り返ってわかることがある。だから断然細かい意見を言う師の方がありがたい。

今日、ぼくの文の師が媒体発行元の会社を辞めるという連絡があった。媒体はビジネスメディア誠、元編集長の吉岡綾乃さん。理由はわかるようなわからないようなだが、ぼくはその媒体に4年近く拙文を書かせて頂いた。お金をもらって書く体験はその時が初めてだった。

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このブログの前身のビジネステーマのブログを読んでくださり、「書いてみない」と誘われた。それからマーケティングのことを書き出した。毎週の連載、テーマも取材も執筆も大変だった。何より大変だったのは「吉岡ゲート」をくぐれるかどうか。

唐突すぎ、説明が少ない、ひとりよがり。これは(今も完治しない)三大指摘である。何度も入稿し直した。概して楽しんで書いたけれど、震災以降に、気持ち続かなくなって、変なものを書いて迷惑もかけた。すみませんでした。

ともあれ、誠に書いたことで他の連載を頂ける身になれた。人を少し書けるようになった。吉岡さんには感謝してもしてもし足りない。内海投手が高橋師匠に書いたのと同じ言葉を贈りたい。

「良い文書いてはい上がってみせます。見てて下さい」

どうもありがとうございました。編集長殿、ご苦労さまでした。

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