バーボンとかりゆし

酒には強くなったが、弱くなった。弱くなったが、もう強くなりたいと思わない。

昨夜遅く、時計の針が25時を回った時刻に、ようやく創作にメドが立った。終了を知らせるゴングがゴワンゴワンと響いた。やったぁ!とガッツポーズして、たまのご褒美を自分にあげた。お酒である。

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バーボンウイスキー。きっと高価なのだろう。なのだろうというのは貰い物だからだ。市販価格がいくらかネットで調べるなんてヤボなことはしない。飲めばわかる。四つの薔薇や早朝といった名前の安いバーボンとはちがって、実に芳醇である。これは酔わないナ、二日酔いもしないナと思ってつい二杯、氷であけた。すると…

翌朝、頭痛である。ちいと二日酔い(^^;)弱くなったものだ。

重症のドランカーだった昔なら、二杯で二日酔いなぞしなかった。安酒でも頭痛もなかった。加齢のせいというより、ほとんど飲まなくなったから、弱くなったのだ。

かつて3年ほど断酒をした。酒量も増えて酒に負けだした。怒りっぽくなった。翌日も残るようになった。人生を壊したくないなら止めようとすぱっと止めた。以来、飲みは減った。今は良い酒を時々ちょっと飲むだけだ。

酒を絶って酒に勝ったが、酒に弱くなった。弱い方がいい。もう強くなりたくない。

酒に強いと、やっぱりたくさん飲む。するとお金は使うわ、健康はこわすわ、飲み過ぎて事件や事故を起こすこともある。女にも強いのも問題だ。強いあまりに二股三股して、その挙げ句に復讐されることもある。

何かに強くなるとは、弱くなるということでもある。いや、逆もある。

酒に弱くなるとたまにしか飲まないから、これが実に旨い。旨い酒だけ飲もうとするから味覚も鋭くなる。たとえ女にもてなくても「この人だけ」を愛するなら、やがて愛を給わることもきっとできるだろう。

何かに弱くなるから強くなれる。

そういえば今日は父の日である。実はこのバーボンは子供から、6−7年前の父の日にプレゼントされたものだ。数年経って熟成したが、父親としての熟成は遅々としている。許せ。ぼくが飲まなくなったのを知ってか、代わりに今年はこんなものを送ってきた。

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「かりゆし」である。酒に弱くなった身体にかりゆしを着る。そして文を書く。かりゆしとは「おめでとう」という沖縄の方言である。祝杯をめざして人生もうひと頑張りしたい。

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