読書子に告げる。

本はなんのために読みますか。楽しむため?知るため?暇つぶしのため?いろんな読み方があるけれど、ぼくは恋するように読みたい。

Read for Actionという読み方があると教わった。テーマを決めて、それに関する本を買って持ち寄って、輪読して、気づかせあい、テーマを深く理解するということらしい。その場だけで読むので(2時間くらい)、ここだけはという目星をつけて読むのだという。ポイントをポストイットに書きあって、司会者がまとめてゆく。

読んでアクションにつなげることは良いことだ。仕事に役立てる、ボランティアを始める、論文を書く…。たとえばぼくも読んですぐに仕事に役立てることはある。

へぼ講師として、講義運営で最近役立ったのは「お茶を飲むこと」である。ある本にこう書いてあった。生徒に質問を投げかける。なかなか答えない。講師はジリジリして答えを言ってしまう。すると生徒は二度と答えなくなる。クラスから学ぶ躍動感が消える。それを避けるためには質問したあと「お茶を飲む」のである。間合いを入れよ。これは効果的だった。

こういうのが読書の一部であることは否定しない。ただそれは「コツ」であり「ライフハック」に近い。知っとくと便利というものだ。たいていの人は本を「役立つから読む」のであろうからそれでいいのだが…。

ただ「短時間」「つまみ読み」「その場でまとめる」「すぐにできることをやる」という読み方は、ぼくの読み方じゃない。ぼくの思う読書は「ゆっくり」「繰り返し考える」「ひらめく」「生き方を変える」である。すぐにわかる系の功利主義的な本は、ぼくは(仕事上、必要に迫られた時を除いて)もはや読まない。

人生にズンと来る本を読みたい。すぐに役立てられなくていい。たとえば最近読んだイプセンの『ペールギュント』はそれだった。わかりにくい、つまらないという声もあるようだが、ぼくもそう思って最初はウダウダ読んだ。だが本書にあるキーワードの意味がつかめたとき、一気にすべてがわかった。作者と深くつながった。この感覚ですよ、本を読むってのは。

それは「読書子になる」ーつまり読書好きになることだ。本は恋するように熱く読みたい。

IMG_6464
cherryさんの台湾土産。干し野菜っていうのかな。こしゃくに美味しかった。ありがとう。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中