飛ぼう。

クロアゲハの亡きがらを埋葬しに行った。昨日アパートの階段で見つけたやつだ。

IMG_6003
ひと晩、本棚で通夜してやって、ティッシュの箱に平らにおいて、それを手提げ袋に入れた。一番近い公園に行ったが、人が多くてなんとなく憚られた。別の公園に行った。しばらく歩いて着いた公園は、連休なのにほぼ無人だった。大きな木の根っこに穴を掘った。

IMG_6006

「どちらが上なんだろう」と連れが言った。
「わからない。でも羽根はこう羽ばたくんだよね」

そうして亡きがらを埋めた。やさしく土をかけてやった。

生まれ変わると何になるんだろう?とつぶやくと、連れは、さあどうかしらと言った。また蝶なのかそれとも毛虫なのか…ん?蝶の幼少は毛虫だった…(^^)まてよ、

そういう自分こそ、次は何に生まれ変わるのだろう。

自分みたいなヤツに生まれ変わるのはいやだ。自分という人間は、少しはいいところもあるが、生まれ変わるほどの価値はない。噓もつくし、人を裏切った。甲斐性がないし、そもそも頭脳も能力も低い。かなりドジだし、依存心が強い。そんなぼくがまたぼくに生まれ変わったら、マイナス+マイナスで相当低劣だ。そんなことを思っていたら、連れに言われた。

「あなたはもう少し自分を律しなさい」

なあんだ…心を読まれていた…^^; 根無し草のように生きてきた。きっとそんなふうに死ぬんだ。クロアゲハのように、ひとりくらいはぼくの亡きがらにやさしく土をかけてくれるだろうか。それとも「もう生まれてくるな!」と土を踏みしめる人もいるだろうか。そっちは少なくともひとりいる…(^^;)

なんとなく沈んだ。

FullSizeRender(20)

帰って仕事をした後、我が子たちに手紙を書いたら、またおちた。こどもの日なのに、何もセレブレイトしてやれなかった父だから…。もう一通、知人に消息を伝えると、またおちた。自分のことは棚に上げられない。

何も後悔していない。それは本当だ。ただ自分という人間には愛想が尽きる。いっそ蝶のように舞い、蜂のように花粉を運ぶ、昆虫に生まれ変わりたい…。

いや、そんなんだからダメなんだ。自分を律せよとは逃げないことだ。逃げ場はもう無いんだから、こんな自分でも鶏並みに飛べる唯一の羽根で、明日もなんかを書こう。飛べない蝶や飛べない人びとに羽根を授けるために。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中