ハリルホジッチのリーダーシップ

リーダーシップはアートと書いた人がいたが、彼のそれはマジックかもしれない。

hariru      引用元

見事な勝利をおさめた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督のリーダーシップの本質はどんなものか。まだそういう視点で書かれた記事にほとんどお目にかかっていないので、考えてみた。

まず練習風景を伝えるニュースを読んで、感じたこと。

1、これまでのやり方にダメだし。
2、各選手の能力は認める。
3、こうすれば勝てる練習をする。

日本の今のレベルでは「世界に勝てない」と断言する。それも過去の試合を分析してどこだだめだと指摘がある。一方で「選手は優秀だ」と公言する。こうすれば「勝てる練習」を具体的にして自信を植え付ける。見事な三点セットである。

その上で「全員にチャンスがある」と競争環境をつくった。これで試合前に緊張感が走ってアドレナリンが増えた。

実戦では対チュニジア、対ウズベキスタンと両戦で起用が当り、また相手の出方も読み抜いていた。作戦をきちんとつくって理解させ、守らない選手を怒った。試合前はいつも選手と話しています、と語る。語りたい選手とは個別に会話もする。元気の無い選手は持ち上げた。試合後は選手の頭のなでた(得点を譲った岡崎選手の頭はツルツルになった)。

前任監督の問題はあったが、まさに怪我の功名。優れたリーダーを得たなと思う。彼は現代サッカーで要求されるリーダーシップの多様性を持っている。

ストラテジスト(戦略家)
コンペチター(戦闘家)
モチベーター(熱情家)
コミュニケーター(対話者)
シンパサイザー(理解者)
エデュケーター(教育者)
ビルダー(建築家)

相手選手と作戦を見抜き、どうすれば勝てるか90分の戦略を組み立てるストラテジスト。チーム内に競争を植え付けるコンペチター。元気を失くした香川クンをもちあげたモチベーター。喋りたい本田とはコミュニケーター。日本への理解者であろうとし、教育者でもあり、数年先まで見通す活動をすれば、日本サッカー界の建築家になれる。

たいていの指導者はどれかに偏るが、ハリル監督はどの役割にも目配りがある。そこが凄い。確かにマジック(魔術)なのだが、ひとつの役割で表すとすれば、それはリアリストではなかろうか。事実を読み抜いて組み立てて対応する現実家の姿。決してマジックではない。

つまりリーダーシップとは個性ではない。目的に向かって変幻自在に率いる力なのだ。それがよくわかった。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中