文の構成

ようやく一本書き終わった。今回も再入稿…(^^; 初稿で指摘されたのは「どこから書いてゆくか

IMG_5684

原稿は7500字内外で、文庫本にすると12〜13ページ程の話である。この量でひとりの医師の半生を描ききる。生い立ち、学生時代、医者へなり、助走する、大きな業績をへて今後の夢へ…そんなエピソードを重ねて医師の姿に迫ってゆく。

問題になったのは、エピソードの「順序」である。

エピソードをどんな順序で書くか。美味しいところから出すか、フルコースで前菜、スープ、魚、肉…と出すか。最初が食いつきが悪いと読まれない。デザートまで美味しくないと読み切られない。

前回はクライマックスのエピソードから描いたが、なんとなく尻窄みになった。そこでちょっと外して、幼少時から書きなおしたら流れがよくなった。

今回は物語の舞台シーンから描いてみた。クライマックスは後ろ。悪くないと思ったが、クライマックスから入るのも捨てがたいと編集者から要望が来た。

さてどうしようか…。この文量の物語は大別して2つの書き方がある。

ひとつは、生まれや生い立ち、成長をだんだん書いてゆく。時計回り、年代順である。クライマックスはキャリアの進行に伴って、たいてい後半になる。

もうひとつは、クライマックスを先に書いて、それからエピソードを重ねてゆく。いわば同心円的である。肉や骨を先に見せて、それがどう形成されてきたか描いてゆく。

今回は考えた挙げ句、折衷案にした。最初の舞台シーンを分割して前半部を残し、その後にクライマックスへまっすぐ導いてゆく。そして最後のシーンに、分割した舞台シーンの残りを入れて、エンディングを導く。前のめりな構成である。これはハマったと思う(編集長のコメントはまだですが)。

重要なことは、現在は時計回りだが、過去は時計回りではない。人は、今起きていることは発生順に認識するが、過去は時計回りに回想しない。

あのとき、あんなことあったよね、すごかったね、彼があんなことやるとはね、でもどうしてやったのかあ…と、エピソードのまん中から始めて、状況や展開やなぜ?を埋めてゆく。これが普通の対話であり心理だ。だからどんなドラマもたいていエピソードが前になる。

だがドラマ『24』のように現在同時進行という傑作サスペンスもある。つまり、どんな構成にするか、それは物語のコンセプトに関わる重要事なのである。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中