招かれざるものたち

つひに出た。だが良く言う金縛りにはならなかった。なぜなら布団の上を横切ったそれは、重くなかったからだ。

ぼくは霊感のある方ではないが、引っ越して以来「ゾクゾクくることがある」とcherryさんに言ってはバカにされた。ぼくが家に慣れたせいか、ゾクゾクもぼくに慣れたせいか、最近はとんとご無沙汰だった。ところが昨夜、何となく寝苦しくて目が覚めた。すると…

掛け布団の上を確かに横切るものがいた。

その重さ、成人のそれではない。子供の重さでもない。軽いがしっかりと重みがあった。喩えれば女人の腕一本くらいだろうか。「アタシを覚えている…?」ケラケラケラ…と嗤う女の腕に覚えはないのだが…いや一、二本はあったかも…(^^;

ところがなぜかそれほど怖くなかった。

いやいやちょっとは怖かった。その証拠に、その後ぼくはずっとじっとしていた。眼も開けなかった。というか布団をかむって寝るので、布団からおでこを出さなかった。しばらくしてから見回すと、当然のように何もだれもいなかった。布団も濡れていなかった。

だがここまでしっかりとした感触は初めてだ。あれは何だったのだろう?と考えてゆくと、あれに違いないと思ひ当たるものがあった。

猫だ。

あの猫が来たのではないか。ひと抱えもある大きさで、白くてまあるいやつだ。その猫は生き物かもしれないが置き物かもしれない。つまり…招き猫だ。

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こんな大きくはない。

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これじゃあ潰されておる。

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このくらいのボーリングの玉サイズだろう。きっと隣室にいて、壁をすり抜けて、夜中にぼくの部屋に遊びに来たのだ。ともかくかわいいヤツだとわかったので怖くなかった。縁起ものなので朝起きてtoto BIGを購入したのは言うまでもない。怖がらずに済んだもうひとつの理由は、あの世のものが出た時に唱える呪文も教わっていたからだ。

「ごめんね、ぼくは君に何もできないんだ」

そういうと“なあんだ、ちぇっ”とあの世のものたちは去ってゆく。困るほどそれを見かける人は世話焼きなのだ。そうか!「見える」と称する人びとはみんな優しい人ばかりだ。見えるとは、人の心が見えることなのかもしれない。もっと人に優しくしよう。なんかしてあげよう。

…と思ったものの、出て来られても困る(笑)どうすればいいのか。酩酊しながら考えてみよう。だって怖いんだもん。

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