鋼鉄のギター

聴く方は浮気がなかったのが自慢だが、楽器は三日坊主であった。

中学生時分、兄が3日で止めたギターをぼくも3日で止めた。社会人になってからハーモニカを2本買って3本目を買う前に止めた。みたくれでは楽器ができそうなのに…と何度も言われた。サンキューダーリン(^^)そんなぼくが性懲りもなく、楽器ができたらなあと思ったのは、先日の医師のインタビューである。

「中学校の時、最初に買ったクラッシックギター、初任給が3万の時代に15万のオーダーメイドだったんだって」

医師はバイトして貯めたお金で、今は伝説的なギターを買った。大学ではボサノバを弾いた。ぼくもボサノバ弾けないかなあと言うと…cherryさんはぬかしやがった。

「ごーさん、まずぞうさんとかチューリップね」

コードを覚えんの大変よ。チューニングも最初はできないでしょ。ムリムリって顔された。ごーさんにはそうね…あれはどう?

オカリナ。

お、か、り、な!さすらい、ボヘミアン、仙人…そんなイメージぼくは合わなくない?そんなことないわよという顔しやがった。かく言う彼女はピアノやフルート、ウクレレをやったことがある。一方ぼくは三日坊主だから言い返せない。

帰りの電車でちくしょうと思いつつ「初めての楽器」とぐぐった。初心者にはチェロやベースがお奨めだという。地面に置けるし音符が少ない。手数も少ない。ふーん…持たない弦楽器か…それでピンときた。ロン•ウッドのあれだ。

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ローリング•ストーンズのカントリーの名曲『Far away eyes』をライブでやるとき、ロンは座って弦楽器を弾く。あれなんだろう?と調べたら…

ペダル•スティール•ギターという。カントリーソングでは定番で、ギターのネック部を横たわらせてものをスライドバーで弦をおさえて弾く。ぐぁ〜ん〜♪と温かい音が広がる。ペダルは調子や音量が変えるそうだ。これいいじゃない。

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鉄の意志で取り組もうか。しかしエレキギターの一種なのでアンプもいるし、ギターテクもいる。やっぱりむりかも…。大事なのは3日坊主にならないことだ。どうしたら続くのだろう?その答えは知っている。

昨日より今日、今日より明日、ますます好きになれることだ。

ますますがあれば続く。三日坊主とは、浮気性を戒める言葉じゃない。それはますます好きになれないことだよ、という教えなのだ。相方と愛し続けられるかどうかも結局同じだ。続かないなら終わらせるべきだ。ともかくぐわ〜んとくる名曲をどうぞ。

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