困惑

常々思っているのだが、困惑にはどこかユーモラスな響きがある。

困惑を辞書でひくと「どうしてよいかわらかず戸惑うこと」とある。その戸惑いというのがなんとも言えずおもしろい。記者もこの語感がもつ魔力を知っているのだろう。事件に巻き込まれたり、当事者になった人びとの表情を「困惑」と一文字で表現するだけで「仕方ねえなあ…」「どーして?」「やめてよ」などという、なんとも困惑した表情が思い浮かばれる。微笑ましいですよね。

だが困惑とひと口に言っても、幅というか奥行きというか、ケースによって違いがあることに気づかされる。困惑例を挙げてみよう

日本テレビの『○○妻』で柴咲コウが演じる献身的な妻ぶり(洋服をそろえ、朝食もお弁当も用意し、入籍しないでいいという)には、視聴者の主婦層から「こんな妻いるわけがない!」と困惑の声が上がっている。この困惑は「ありえねえ」である。

兵庫県西宮市のシーサイドタウン“西宮浜の公園”にイノシシが出没という。襲われた住民は軽症ですんだが、どうやらぽかんとしたらしい。なぜなら東京で言えばお台場のような近代的な人口島なのである。山はない。マンションや学校や公園、ヨットハーバーがある町だ。なんでまた?イノシシならぬキツネにつままれた…

今朝、常磐線快速が一時運休した。ネットニュースの末尾に読者の困惑がコダマしていた。「バイトいけねー」「やめてけれっ」「アポどーしてくれんの?」。この困惑は怒り、ばかやろーに近くなる。

ぼくも先日困惑した。“なると”を買おうとして、ギザギザの表面を見て触って、しかも賞味期限をチェックして帰ったら“ちくわぶ”だった。困惑した…いやうっかりですね…(^^;)ちくわぶの玉子丼にも困惑した。

どうやら困惑とは4つの要素、「うっかり」「ありえねえ」「ばかやろー」そして「ぽかーん」で形成される。これを図示してみよう。

スクリーンショット 2015-01-27 20.14.23

うっかりは微笑ましい。それがぽかーんまでゆくと口あんぐりだ。ありえないは怒りが見える。ばかやろーはどーしてくれるんだ!である。どうでしょうか?ここまで単語を分析すると困惑が広がるかも…(笑)

だがイスラム国に人質になった後藤健二氏の解放に、ヨルダンの死刑囚とパイロットらを含めて、2対2の交換を突きつけられて困惑しても仕方がない。困惑が絶望になってはならない。

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