地に足がついた仕事

年賀状がちらほらと来た。毎年減らしているが「ん?」と思った賀状が一枚あった。

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盛岡グランドホテルからだ。愚娘が結婚式を挙げた盛岡市のホテルである。ちゃんとお礼状を送るのはしっかりしている…と言いたいところだが、問題がある。当方喪中である。このホテルは年100組以上式を挙げる規模だから、式ごとに目配りはむつかしいでしょう。だが、式では遺影を持って撮影し、テーブルに遺影も置き、スクリーンに投影したアルバムでもその情報はあった。気づける場面は何度もあった…

サービス業はむつかしい。まあそんなことは気にしない。ただ、ぼくの中で「盛岡と販売促進」で思い出したことがあった。それはあの日のこと。2011年3月11日、東日本大震災である。

盛岡と言えば岩手県である。内陸部の盛岡の被災は軽微だったが、海岸線の損害はひどかった。消えない記憶だ。実はあの日以来、自分が長らく関わった「マーケティング」「販売促進」といったことがすごく空虚に思えたのだ。浅はかなものだと思った。何かが心の中で変質して、結局、マーケティング連載コラムを書けなくなって、止めた。

そんな想いで、年賀状と盛岡とマーケティングが、ぼくの中で勝手に結びついただけのことだ。ではサービス業はどうすべきかとか、まったく考えたことはない(笑)だが『AKIRA』で知られる漫画家大友克洋さんのレリーフと言葉にはそれが見えた。

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宮城県出身の漫画家のこの陶板は、震災を風化させない願いを込めて、3月に仙台空港に飾られるという。絵の寄付などで支援をしてきた彼は、漫画やアニメでできる事は何か?と問われて、なかなかむつかしい、何やっても軽い感じになると言い、こう加えた。

ただ震災で、心に残った何かがあると思います。地に足がついた仕事をしていく中で、その何かが自然と作品に現れてくるのだと思います。その方が美しい。

地に足がついた仕事」…揺れない仕事。わかるような気がする。売れればいいなんてない。ぼくは弱い人の存在に気づき、それを書いてゆきたい。あれ以来、そんな思いを強くしている。

ついでにぼくらのギャラリーイベントや活動の告知も、SNSやネット掲示板等の<浅い>情報発信から軸足を移したい。個性的な印刷物や口伝え、お客さん同士の伝えあいとか…。半ば理想論ですけど(笑)。

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