富山に出荷するピアノを製造していた。幼少時にプラモデルで鍛えたぼくでも、この組立てはちょっとむつかしいところもある。
先々週まで開催していた手づくりイベント『te kami』でも、このピアノスピーカーをつくるワークショップを開いた。イイ音しますよ。参加者を募ったところ、女性より男性が目立った。女性も素人というより手づくりフェチばかりだった。ピアノをつくりながらそんなことを思い出していたら、ふと、真実がひらひらと落ちてきた。
女は「組み立てる」には惹かれない。
プラモデラーに女はほとんどいない。瓶の中のボトルシップもつくらないし、等身大ガッチャマンにも無頓着である。ディアゴスティーニだって顧客は圧倒的に男性だろう。なぜなら女の頭の中にある「つくる」は、「(キットを)作る」でもなければ、「(家具を)造る」でもない。漢字を当てるなら「(自分のを)創る」が一番近い。
「女のつくる」を漢字の当て字で表現してみよう。
着くる
…パッチワークやキルティング、刺しゅうなど「着るもの」をつくる
摘くる
…花を生ける、リースをつくるなど「花を摘んで」つくるもの
詰くる
…切り絵やかがり手まりなど「根を詰めて」つくるもの
漬くる
…漬け物をつくる。漬ければ発酵する。そして思い出も塩漬けに…(^^;
男のつくると女のつくるはこんなにも違う。と、つらつら考えていたら「を!」と思った。「男は女をつくる動物」じゃないか。これをどう当て字するかといえば…
女を釣くる
…いやいや、釣るなんて芸当はぼくにはできない。女に痺れて「攣れる」ことはあるけれど(笑)
女を罪苦る
…外に女をつくると内の女が苦しむ。それは罪である。いたしませぬぞ…^^;
過去の女たちの顔を心に浮かべていたら、「女は女をつくる」ことに気づいた。自分を美しく装い、いい女になることだ。
男にとってもうれしいことだ。ん…ホントにそうか?この場合のつくるは「(パーツを組み合わせるように)作る」ことだろうか?いや「(もっと根本から柱を立て壁を立てる)造る」ことだろうか?いやいや「(生の姿を想像できないくらい)創る」ことだろうか?こればかりは創造主の神様でもだまされるかも…(^^*)