スペシャリストの活かし方

代表戦最大の見どころ。アギーレは香川真司をどこで使うのか』スポルティーバの杉山茂樹さんのコラムは読み応えがあった。

杉山さんの主張は「香川は守備が下手だし、その気がない。サイドを任せても好きな真ん中に寄る。彼のスペースが空いて相手に突かれて失点。トップ下で鋭いパスを出すしかできない監督泣かせである」と。

一流であればあるほど自分のプレーにこだわる。プライドもあり意志も強い。優しそうに見えても香川という選手はきっとかなり頑固だ。マンUであれ程ツラい目に遭っても自分を変えなかった(変えられなかった)が、ブンデスリーガにもどって川の真ん中を泳ぐとすぐに輝いたのだから。

だが現代サッカーは攻守の切り替えが早いため、オシム監督が言っていたように“ポリバレント”、攻撃も守備もできるユーティリティ•プレイヤーが望まれる。一方香川選手はアートな攻撃のみ、ポリバレントじゃなくモノバレントだ(という言葉があるか知らない_笑)。

才能豊かな香川をどう生かすのか問題である。それはサッカー以外のいろんなシーンで出てくる問題でもある。会社でも営業も管理もマーケティングもできる社員の方がいいのだ。

医療の世界を例にとると、専門医と総合医という区分がある。例えば前者は外科医、後者は家庭医である。腕一本で生きる専門医から見る総合医は「何にもできない何でも屋」。総合医はだから知識だけは負けまいと頑張る。時代は総合医が求められる追い風もある。だが総合医はオペはできない。ナマで人を助けるのはまだ外科医の方が優れる。

サッカーでも状況は似ている。

勝つためには万能型選手を揃えたくなる。だがコマばかりのパスサッカーはつまらないし勝てんのよ。膠着状態を破るのはいつも個性。試合巧者のチームよりも個が爆発する方が楽しい… 月も狂わせるよようなプレーの方が楽しい…(^^*)

moon
だがスペシャリストには好不調の波がある。監督は常勝せねばならない。頑固な香川をどうするのか?

答えは「ポジションを変えずに彼の頭の中を変える」しかない。

「あなたのアートなプレーがホントに生きるのは守備からだ」と言い続けるべし。だってボールを奪ってからじゃないと点は入らないのだ。攻撃は外科医がやるとしても、守備=術後の健康管理や予防はすべての医師がやることなのだ。

彼にはできる。なぜならスペシャリストこそ、高いレベルのジェネラリストになれるからだ。その逆はない。

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