下村さんありがとう

「文は理路整然かつ正確であればいい」というこの世で一番つまらないことを信奉し、真の読者思いがなっちょらん編集者のために、気勢をそがれているのがぼくの作文稼業である。せっせと良文を書いてもズダズダにされてつまらんものになるからつまらない。

だが救いもある。ストーン下村さんの発案である。

それは“リトルプレス”。という名は勝手にぼくがそう呼んでいる。要は星新一かO.ヘンリーか(古いなどっちも)、数百字、長くて2,500字くらいのショート文と写真やイラストを組み合わせてつくる小さな本。我々のイベントで売るから出版でもなんでもない。ひとつ500円くらいかなあ…。

売れれば小銭が入るだけだし、売れる保証はまったくない。だけどストーン下村さんの企画がなんとなくハマって、快調に楽しく書いている。ちなみにストーンという名は外国人と結婚したからではなく、ローリング•ストーンズのストーンである(^^*)。さてどんなの書いているかというと…

ひとつ目は動物園の変な動物の話で、10匹の動物をチョイスして、撮影して短文をつけた。ぼく的にはアハ〜ンとけっこう楽しめる。

ふたつ目は切なくて希望がにじむ老人と薔薇の話である。一番最初に読んでもらいたい読者に読んでもらった「良い話ね」と言ってくださった。ありがとう。数カ所、ぴゅんとさせてから提出だな。

bara2

みっつ目は神田川が舞台で、まだ構成がユルく揺らぎがあって、オチももうひとつ。台風の音を聴きながら明日までに書けるかなあ…

しかしまあ、こんな売れるアテのない自由さ、大学時代の同人誌に拙文を書いた時以来。でも同人誌は閉じた世界で、酒の修行の場、貶め合う場だった(笑)出口も希望もなかった。

一方ストーン下村さんの企画は「詩でも散文でも擬音語でも何でも短文なら」という自由さがいい。写真やイラストとのセットがいい。売ろうという出口があるし、良ければ何かできるかもしれない。

そのくらいでいいのだ。作文家を燃やすには自由と(お金じゃない)小さな希望があればいい。とりわけぼくみたいな自由人には自由にさせれば、時には良いものを出す。売るために書くのではなく、誰かに読んでほしくて書いているからだ。ハマる場があるだけで幸せ。

編集者殿、あなたはそれ(創作の泉)をまったく理解していない。

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