お姫様とは…

マンションの1階に笹の葉さ〜らさら〜♪があった。短冊にしてはでっかい紙のお願いごとが幾つか下がっていた。

「水泳がうまくなりたい」夏ですものね。毎日泳げば上手くなる。「大きくなりたい」というのもあった。今、君は背が小さくてもきっと大きくなるよ。運動と栄養ね。うふふ…と笑っちゃったのがこれ。

tanabata

「お姫様になりたいです」

いいねえ、思えば通じるというものでそう思ったときに、君はもうスモールなお姫様。将来はきっと清楚で可愛いらしいお姫様になれるさ。

お願いごとをすると、人は前に進める。

ふーん、どうしてお姫様になりたいの?と訊けば、君はきっとお姫様がどんな人か考える。江戸時代のお殿様の子なのか、騎士時代の欧州のヒロインなのか、大富豪のひとり娘なのか。お姫様のイメージを固めてゆくだろう。

次にお姫様の魅力を考えるだろう。可愛らしく清楚であり、大勢の人前でも堂々と語りかける知性と教養も必要だろう。お姫様抱っこされる体重でいるというのもある。お姫様と言えども、いやお姫様だからこそ、弱き人や病を持つ人にいたわりの心、慈悲の心をもてるのもある。

君は、お姫様になれるように努力をする。茶道を学び、華道を見に付け、着付けを習い、踊りをたしなむ。それだけでなく、歴史や社会のこと、世界のことを知る。スポーツをし、アルバイトをして、普通の人びとの現実の暮らしも体験しなくてはならない。

待てよ。もしも君が「お姫様の地位」や「お姫様の育ち」なるものをもって生まれず、普通の家庭だったら、お姫様にはなれないのだろうか?

残酷だがその可能性は高い。つまりお願いごとは「我が身を知る」ことでもある。

いやここからが始まりだ。我が身を知ってため息をついたり、悩んだりする。ダメか…と諦めるか。それでもなろうと思うか。そこが分かれ道。

ぼくはこう思う。普通の家でいい。いわゆるお姫様になれなくてもいい。誰かのお姫様になればいい。ほんとに愛してくれる人にとってお姫様であればいいじゃないか。彦星だけのお姫様でいいじゃないか。

さらにこうも思う。お姫様には凄い人もいる。たとえばナイチンゲールやマザー•テレサはお姫様だったんじゃないだろうか。お姫様とは自分のことは捨てて、誰かを助ける人のことじゃないか。それは心を高貴にすることだ。それこそお姫様だと思う。

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