慈悲、智恵、勇気

昨夜のASEAN留学生就活教養&リーダー養成講座、テーマはベトナム人起業の草分けメトラン社のフック社長を招いてのお話と質疑応答。実り多く…-^^-

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フックさん(日本名は新田一福)、彼の日本留学の始まりは1968年だから、草分けも草分け。ちょうどベトナムが南北に分断されて戦争が激しくなる頃である。彼も帰国できなくなった。仕送りも途絶え、土方や豆腐屋、大判焼きのバイトまでして稼ぎ、奨学金を得て就職。そして医療分野でオンリーワンの会社を起業した苦労人である。

お話のお題は勝手に「日本で起業ーその喜怒哀楽」と名づけたらその通りだった。しかもぼくのお題をちゃんと振って頂いた。

「喜怒哀楽とは仏教用語です。さて大乗仏教では3つ大事な言葉があります。ご存知ですか?」

答えは「慈悲、智恵、勇気」。ベトナム戦争からのひとつの悲劇が気になった。それはモン族である。

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モン族は衣装の華やかさで知られる。歴史を遡るとその少数の民族さゆえ、また現在のタイ•ラオス•ベトナムの国境付近でどこにも属さない部族ゆえ、戦乱に巻き込まれ、狩り出され多数が殺された長い歴史がある。ベトナム戦争でも20万人以上が死に、タイの難民キャンプには30万人のモン族が暮らしていた。

彼らは文字をもたない。その代わりに華やかに伝える。

「モン族の人たちは伝統的に文字を持たないんです。その代わりに刺しゅうをして伝え、記録してきたのです」

そう語るのはDukriさん。我々のギャラリーでただ今開催中の『colorful raindrops 雨にハナウタ♪』で、タイやラオスの少数民族の刺しゅうや服飾を展示販売している。

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モン族の人びと、今ではローマ字表記で文字を書くのだが、幼少からみんなチクチクする。Dukriさんは彼らの刺しゅうが好きで買い付けをする。

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動物、僧侶、植物、象形…いろんなモチーフがある。共通するのが「華やか」。なんでだろう?ひょっとしたら華やかな赤は血だろうか。僧侶は悪霊を鎮めるためか。動物は諌めるためだろうか…

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確かじゃない。でもフックさんの言う“慈悲、智恵、勇気”があったからこそ、ベトナムは復興し成長している。モン族も生きながらえている。講義と展示が、思いがけずベトナム戦争でクロスした。

明日はもうひとつのフックさんの言葉「日本に学ぶな」という話を書きたい。

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