おムコさんはツラいよ

事業となると実の親と子の間でもむつかしいのに、おムコさんとなればもっとツラいことがあるだろう…

akafuku01

赤福餅の菓子製造会社の赤福でお家騒動という記事を読んだ。改革派の息子社長が退任し、77才の老母が社長に就任。製造日偽装事件を終わらせ売上もUPさせたのに、家業が企業になるのを母は拒んだ。そんなバカな…。

ぼくの知る二代目/三代目もみんな苦労している。製本屋の息子は新製品開発を突破口にして職人の心を掴んだ。おしぼり会社の息子は、ブランド化&高付加価値化で突っ走る。養豚業では兄がマーケティングやレストラン運営、弟が養豚場運営と二人三脚で事業を拡張した。

みんな父の業績の偉大さを知り、後継の重圧に悩んだ。ムコとなると、さらにまた違う悩みが加わる。

ぼくの肉親の例を挙げよう。母方の家は玩具会社でムコが三代続いて倒産した。三代目はワンマンで、イエスマンを重宝し、反対派を飛ばしてつぶして、電子化の時流にのれず、会社をつぶした。三代目を社長にすえたその父は「我が生涯最大の誤算」と言った。ついでにぼくの兄もムコで社長に入って、倒産させた。恨まれて帰ってきた。

そこから浮かんでくるムコ社長の問題は「昔ながらの幹部や従業員がいる」こと。彼らに専門性や経験で負け、実務能力でも劣る。人心掌握がむつかしい。ナメられてしまう。だから恐怖政治に走るとか、本業がおろそかになる。さてどうするか?

ぼくがもしもムコなら…「認めてしまう」。

幹部や従業員には勝てません、あなた方の技術や仕事は素晴らしい、あなた方の仕事環境を良くすることが社長業ですと公言する。なぜならそれがホントだからだ。ベースをまず認めちゃう。

もちろんそれだけではダメ。彼らを「越える何か」を見せないといけない。そこがいちばんむつかしい。

抽象的に言えば「その事業の付加価値」ですね。全然違う新規事業じゃなく、今の事業にプラスする何か。幹部も社員も「なるほど」と分かるもの。だからお客さんも「なるほど」と言う。たとえばデザイン、技術、売り方、ブランド…それを必死になって発想して、実行して、継続しないとナメられて終わる。

おムコさんはツラいよ。それはわかる。でも普通の人には訪れないチャンスに恵まれている。あなたは選民です。もしも「ムコだから…」という被害者ぽい意識があればポイして、なんてイイ人生なのか!と思い込むのがいちばん大切かもしれません。


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中