バナナを見つめて

おめでとうゴーサン!と齢にかけた洒落もあったが、郷さんといえば「バナナしか思いつかない」「バナナに完敗!」「バナナサンダル画像」、そしてバナナ猿を描いてくれたミツコさん、皆様どうもありがとう(-^^-)

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感謝の気持ちをこめて、バナナの原点を書こう。自分と向きあい自分を剥く一年にしたいからでもある。

ぼくがバナナを意識したのは小学校時代に遡る。真冬と真夏。

朝、だれもいない教室。“ストーブ係”はコークスと薪置き場から手提げ籠をえっちらと運ぶ。冷えたストーブの前扉を開け、新聞紙を入れて火を点ける。その上に薪を置き火が回るとコークスをのせる。ずんと延びる煙突も熱くなる。小学生にそんな係をさせる時代があったのは今では信じられない。

火かき棒があった。火が点いた薪を持ち上げて空気を入れ、落ちるコークスを火の山にのぼらせる。火かき棒を火中に入れたままにすると、ちょいと曲がった先端が真っ赤になる。それをストーブの上で水を沸かす金属たらいに入れる。

ジュッ!瞬時に冷える。

舞台はがらりと替わり、真夏の実家である。小さな庭の数本の木々に蝉のアンサンブルが響き合う。沓脱ぎ石を踏み台に縁側から廊下へ上る。廊下に足踏みミシンがある。障子を開けると畳敷きの居間が広がる。二間続きの和室だ。小学校4年生だっただろうか。母は外出しがちで、父は単身先から月に一度の帰宅。兄もまだ帰らずガランとしていた。

小さな棚にコードをぐるぐる巻きにしたハンドマッサージ機があった。4つのなだらかな山があり、スイッチを入れるとぶるぶる振動しだす。山で凝ったところを押す。肩凝りする大人じゃない。右手に持ち、おちんちんにあてた。気持ちがよかった。ほどなく腰に震えがきた。なんだろうこれ?そのままずっと押しつけていたら、びゅっと出た。

精通。おちんちんがペニスになった日。

もっとも病気なのか?と怖くなって一度きりだった。いや気持ちよかったので2度くらいしただろうか。何も性知識はなかった。ちゃんとグラビアを見て自慰をするまでには、それから数年を要した。肩こりというとあのマシンを当てていた母にも父にもすまなかったが、二人とも他界したので時効である。

ペニスになって以来、そいつは悪いこともイイこともしてきた。愛するときそいつは火かき棒のように熱くなり、悲恋(というものはなく自分が勝手に悲しいだけだ。恋は武士道でなければならぬ)や性道徳(もよく言われるが、心の底を見ると妄想が渦巻き徳はカゲロウなのである)でジュッと瞬時に消えていった。火遊びはちゃんと叱られるようにできている。

あの初めての精通のように、偶然で無邪気で純粋で気持ちいい性行為はあっただろうか?じっとバナナを見つめている。

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Andy Kehoe 『Approaching the Watcher of the Veil』2013

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