クリエイティブ

今日はメトロポリタンを横断し、山の見える病院でインタビュー仕事。連休という名の自宅労働週間のフィナーレは原稿作業。

creative

X医師はY分野の第一人者で、その語りのボールはぼくのコートにポンポン打ち込まれた。満足して頂ける言葉を打ち返したい。スマッシュありボレーありロブあり、彼の言葉のひとつに気になるワードがあった。

医師はクリエイティブであらねばならぬという。どういうことだろう?

医師になるためにはたくさん覚えることがある。一般教養に始まり、器官の知識、臓器もあれば骨も肉も血もある。神経も皮膚も毛もある。診察法も看護法ももちろん外科手技も、臨床知識は底知れない。さらに各科の研究領域に医薬品、最新の医療技術など、覚えることがいっぱいでクリエイティブになれない、それでは困る、というようなことをおっしゃっていた。

ふーむ。たしかに知れば知るほど覚えることが増えてくる。覚えることで身動きが取れなくなる。これは医療に限らない。

歴史ある学問分野、たとえば数学や物理や哲学などは、方程式や公式や概念など覚えることがいっぱい。それぞれの時代背景まで勉強するとなると山盛りだ。歴史の浅いIT分野だって数学や物理や統計や心理学が積み重なっている。読書もそうだ。ひとつ読むとそれが導火線になり同じ著者、関連分野や派生分野まで広げてゆく。追うのが精一杯で、考えることがおぼつかなくなる。

覚えたことが邪魔をすることもある。

自分の研究分野で思いつきがあった。実験しよう。すると親切な誰かが言う。「キミはXXXを知らないのか?もう答えは出ているぞ」。そうなんだ…と意気消沈。

「先人の業績は疑ってかかれ」というけれど、疑うには勇気がいる。疑うだけの根拠もいる。まっさらな心眼がいる。そもそも知らないと疑うこともできないけれど…。

あらら…クリエイティブとは、にっちもさっちもゆかないものなのか?

そんなことはない。料理研究家でもある相棒cherryさんは、今夕、経理締めをそそくさとして帰った。家で創作レシピを作りたい。10数年続く彼女の料理への情熱は頭が下がる。

クリエイティブであることはそれを続けること。止めないから工夫が生まれる。発見がある。自分らしさが出てくる。どんなことがあっても続ければ突破口も見えてくる。

結論がひとつ見えた。さあてドクターの原稿。


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