ライ麦畑で演技しないで。

昨日ギャラリーに写真家酒井敦司さんがやってきた。瑠璃白さんの絵を観てくれた。しかもmoticreamまでごちそうになった。そればかりか痛いところを突かれた。

moti

「郷さん、あの“ライ麦畑の企画”どうなりました?
「それが…まだ誰も来ないんです」ぼくは肩をすくめた。

ライ麦畑の企画とは、我がギャラリーアートマルシェ神田の公募企画。J.D.サリンジャーの青春小説『ライ麦でつかまえて』または『キャッチャー•イン•ザ•ライ』を題材に、造形でも絵でも陶器でも写真でも映像でもなんでもいい。テーマ展示会を開きませんかという企画。

海外ではこの作品をもじった映画もあった。我が企画へのナシノツブテは、PR不足ゆえか、日本人の想像力不足のせいか… 応募者なしではやれない。まあムリしてやる必要もない。

郷さんがやればいいじゃないですか」酒井さんがニッコリと言う。
「ぼくが?」思わずくしゃみがでちまった。

うぬぬ…ぼくが展示をするとしたらなんだろう…

ホールデンのかむる赤いベレー帽や、死んだ彼の弟アニーのキャッチャーミット、妹のフィービーにあげようと買って、セントラルパークで落として割ったリトル・シャーリー・ビーンズのレコード破片。そんな造形をつくって誰がおもしろがるものか。クリエイターも考えちゃうな…と今さらながら無責任な企画だ(笑)

待てよ。テーマをひとつ思いついた。それは「演技と噓」。

小説ではホールデンが映画や芝居が嫌いという挿話が幾つもでてくる。へたっぴぃは論外、付け入る隙のない名優の演技もどこかウソくさい。舞台の名優コンビの演技に賛嘆するインチキ野郎をホールデンはこっぴどくこきおろす。

人は年をとるごとに演技上手になり嘘つきになる。大学でハーフ社会人になる。会社に入って順風満帆か、社会人役がイヤになる。家庭では素面夫婦か仮面夫婦か。舞台に上るたびに演技をする。やがて噓が本当になる。

苦しくないかい?ホントの自分ってのを出しちまおうぜ

そこで企画案。サリンジャーの小説の登場人物や小道具や場所などをつかって「ホントの自画像をつくる」表現は造形でも絵でも写真でもいい。個展でもグループ展でもOK。

ぼくはスケベなので娼婦がでてきそう(笑)でもホールデンもどうかしていると思うほどイヤらしいことを考えると告白しているから救われるかな。この企画展、開催が8月ぐらいになってもいいので「やってみよう」と思ったクリエイターはぜひ連絡をください(utte@utte.co.jp)。展示条件はこちらをご参照ください。

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