雑誌という秘密結社

「もういいや」という感覚がよくわかる。ぼくも「もういいや」でずいぶん買っていない。雑誌のこと。

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雑誌『ソトコト』の特集に惹かれた藤本優子さんは「何度か買って大変おもしろく、でも“もういいや”と(あくまでなんとなく、ね)でもこの特集は読みたい」と書いていた。

特集では矢祭もったいない図書館(福島県)やまちライブラリー@大阪府立大学(大阪)など全国のユニーク図書館をとりあげる。図書館は今話題いっぱい。スタバやツタヤのある図書館、ビジネス司書が起業支援する図書館など、民間委託でサービスがひろがってきた。だからぼくもこの号は読みたい。

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そういや『チルチンびと』もソトコトと似てる。何度か買ったなあ。今号の特集も惹かれる。ほっとリクライニングして読む雑誌本来の価値を感じる。だけど…なんとなくもういいやがある。

ご承知の通り雑誌は読まれなくなった。過去15年で半分くらい(データは出版科学研究所

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個人的に『ロッキンオン』も『SIGHT』(もうない?)も『エスクワイア』(ない)も『Rolling Stone』も『Popular Science』も『カー&ドライバー』も『インターネットマガジン』も買わなくなった。『日経ビジネス』もずっと前に止めたしタダのR25も読まなくなった。加齢効果で好奇心減退もあるけど、女性誌だってガタガタ。ぼくだけじゃない。

なぜ読まれないのか。なぜ「もういいや」なのか。

雑誌の衰退とネット普及は上下に相似曲線を描いているから、ネットが雑誌を追いやったと言っていい。鉄道や山岳や釣りや自転車や模型や洋服や園芸や撮影や…雑誌には情報収集やスキルアップ、暇つぶしやノゾキ趣味などいろんな役割があったが、根底にあったのは…

“秘密結社”である。編集者と読者の間の響きあい。モノの見方や世界観の共有である。その結晶が特集なのだ。

それがネット情報やSNSという多分散コミュニケーションでズタズタにされた。ネットの方が速いし広がるし強い。雑誌というカルトな秘密結社は置いてけぼり時代遅れになった。

ではどうしたら衰退が食い止められるか?大手出版社がやりかけているのは“行動につなげる”こと。読んで終わりじゃなくて、イベントやお披露目会、旅行や学習の場、作る楽しむまで。そこで稼ぐ。ロボット付きのデアゴスティーニは売れているでしょ。要するに編集者だけではなく異分野のプロデューサーが加わり、雑誌という媒体を底から変える“KADOKAWA”というブランド化はそういう意味だと思っている。

でもぼくは子供の頃隅々まで『ロードショー』や『ぴあ』を読んだ思い出にひたりたい。秘密結社的活字執着が、書くのが好きなぼくをつくったのだから。

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雑誌という秘密結社」への1件のフィードバック

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