留学生が日本で学んだことは…

 

“ベトナム人留学生就活支援講座”、今夜のテーマは『教育と天職』。今夜、学生から教えられたことはキツかった。

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資料はビジネス概略(大学、専門学校、塾や予備校等)、日本の大学状況(全入時代)、もはや受験地獄はない、ゆとり教育について、高等教育の役割と天職の探しかた、日本の歴史上の有名な人物=福沢諭吉など。

今回は演習の代わりに「日本で学んだこと、学びたいこと」を学生一人一人に語ってもらうことにした。もう就職活動が始まったので、面接でそういう質問も出る。それに備えてほしいとも思った。

日本の学校で学んだこと/学んでよかったこと/もっと学びたかったこと/学校や授業への不満…をと言ったら、どんなことが出たか?

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学校のことじゃないんですが…」とひとりが「日本人のマナーの良さをベトナムに持って帰りたい」「日本の管理はすごい。リーダーが死ぬほど働く。ベトナムではリーダーは全然働かない、部下が何をやっているか知らない」

苦笑しちまった。「日本人の忍耐力の強さ」にも頷いた。ワークライフバランスを崩し、体調も崩し、それでも働く。大学の部活でも「筋肉痛くらいで休むな!」怒る。「おかしくないですか?」「おかしいって」と返答しながらも、彼らはなぜ学校のことを余り語らないのか疑問が募ってきた。

台湾人大学生(ゲストで出席)が言った。今通う大学では「30人クラスが“少人数教育”っていうんです」そりゃ多すぎだ。その授業は先生の知識演説で対話がない。たまにくる客員先生の方がよっぽどおもしろい。わかるなあ。果てやこんなコメントも「入学前の資料に就職100%とあった」おいそりゃ詐欺だよ。「なんていう学校?」とみんな色めきだって訊いた。

とどめは大学4年生の女子。なかなか口を開かなかった。最後の順番でこう言った。

日本の大学4年間で学んだことは何もありませんでした

彼女は日本で長く勉強もし、就職活動もしている。面接で「何を学んだ?」と訊かれる。仕方なく<心にもないこと>を言って、しどろもどろになる。

ぼくは言った。「どうせなら、そう言えばいいじゃない。学んだことはなかったと。みんな嘘言うんだから、あなたはホントのことを言えばいい」

だが日本には“世間体”というヤツがある。3年になったら就活し、4年で内定をもち、卒業して就職する。「みんなのレール」ってヤツだ。“天職”が見つからないなら1年、2年ブラブラしてもいいのに世間が外れ者を許さない。それはひどいことだ。

ほんとうは大学こそ“天職を考える場” “そこに近づく場”なのだ。その学部の知識体系や先人の業績を単純に紹介し詰め込むのではなく、本質を伝え、学生が近づきたいかどうか考えさせる機会、動機づける場なのだ。大学っていったいなんなのだろう?

ぼくはせめてベトナム人留学生には見つけてほしい。失敗してもまた見つけてほしい。そのためにこの講座をやっていると言ってもいい。


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