四ツ葉のクローバーを探す人を探して

四つ葉のクローバーを探すために、他の草花を踏みにじっているようでは幸せになれない。


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こう書いていた人がいてフフフ…と思った。たしかにそうだ。四ツ葉のクローバーは「希望・誠実・愛情・幸運」を象徴し、花言葉は「わたしのものになって(be mine)」だという。だれもが欲しいもの。でも自分のことを優先するあまり、他の人を踏みにじって出世するとか、異性や仕事をゲットするとか、やってはいけない。

ところが意外にも、四ツ葉のクローバーは「踏みつけられるからできる」という。

クローバー、つまりシロツメクサ(白詰草)は普通は三つ葉である。それが四ツ葉になるのは突然変異とされている。幼い芽生え=幼芽のときに、外傷を負うことで変異を起こす。外傷になりやすいのが、馬や牛や人が踏むこと。だから牧場では多く見かけられるらしい。誰も立ち入らないところでは四ツ葉は発見されにくい。

これで思いが広がった。

踏みつけられるから、四ツ葉が出て来る。それはフツーの人とはちがう何かである。みんな持っていない何かが「そんなのダメだよ」「つまらない」と踏みつけられて、「ではどうしたらいいの?」「これじゃどお?」と芽を出そう出そうとする。「それはおもしろい」「ちがうもの持ってるね」となる。

そうはかんたんに四ツ葉は出て来ない。なにしろ突然変異なのだから。

「オレもう◯才だからなあ、ムリだよな…」

幼芽のときがいいというのは、若いうちの方がいいということだ。「オレには才能も遺伝子もないから」と伸ばす努力を惜しむ。隣の芝生を見ると四ツ葉のクローバーが生えている。「あの葉っぱ、落ちればいいのに」そう思うと、不思議と自分のどの葉も枯れてゆく。嫉妬は葉っぱを茶色くさせる負の葉緑素である。

四枚目が出せなくてこう思う人もいる。「今の葉はどうなってるんだ?」

三つ葉さえ活かしきれないのに、ないものねだりで四ツ葉をずっと探している。むしろ埃がつもった三枚の葉っぱのオモテとウラを、こすってやればいい。輝きが増すかもしれない。それはありうるけれど…

四枚持つのは、三枚よりたいへんかもしれない。

他の三枚クローバーに紛れて見つけられない。出していても探してくれる人がいない。普通は三枚のところ四枚持つのはたいへんなんだよ。それが報われないんじゃ、いっそ四つ葉を切ってしまおうか。そうすれば楽だ…ぜいたくな悩みである。なにしろ四枚目が出る確率は10万分の一と言われる。

四枚目の葉は“見果てぬ夢”かもしれないが、探し続けたい。夢が終わるよりもずっと続いた方がいい。

そこで、がんばってちょっと背茎を伸ばそう。他のクローバーより、少しだけノッポになろう。なぜなら四枚目の葉は「あなたが出すんじゃない」。あなたを踏んでくれる人が見つけてくれるのだ。あなたのファンが付けてくれるものなのだ。

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