文化の質量化

2012年12月に開催予定の展示会&ワークショップ『手・紙 -te kami-』のために、ある手づくり商品を熱血試作中(アートマルシェ神田主催)。紙とある箱でこんなことができるなんて、というイベントである。期待してほしい*^^*。その合間にギャラリー巡りもした。

近所のあるギャラリーへ…。ビルの地下2階と3階の良いスペースなんだけど、あれれ…閉まっている。看板、ないぞ…単に閉店なのかそれとも「閉店」なのか。ギャラリーを潰すには武器なんていらない。何もしなければ、勝手に潰れてゆく。それがギャラリーである。

気を取り直して木の葉画廊へ。相澤弘邦さんのほのぼの版画の展示会。年配者でにぎわっていた。30数年も続くギャラリーだから固定客がいっぱい。

そして駿河台の文房堂へ。4Fギャラリーではデッサン展。裸婦デッサンが多かった。いつかしてみたい。エッチじゃなくて(スケベだけどね笑)女体の美しさを探りたいのだ。階上の美術教室もぎわっていた。ほっとした。文房堂の裏手の某画廊にも寄ったが、そこには正真正銘のエロアートが満載で、目の保養たっぷり(笑)。

そしてf分の1ギャラリーへ。池本洋二郎さんの作品や良し。和紙に土や膠でベースをつくる技法。オーナーの舘野さんもご健在で、彼女と会うと元気になるんだよな。帰り際、彼女が言った。

お互いがんばりしょうね

ギクリ。秋、葉っぱが落ちるように潰れる。今日、一枚落ちていたし…

「なぜこんなことをしているんだろう?」なんて考え出すと、ギャラリーはすぐ潰れる。ぼくらはノホホンとしてるから潰れないのかも。

帰ってまた試作に励んでいると、若い女性がふらふらと上がってきた。

「今日は展示は無いのですか?」
「すみません、次は11月なんです…」

近所でレコード、スピーカーやプレーヤーを売る“音楽文化店”『Le Tabou』のスタッフさんだった。映像や音楽、トークのワークショップにも力を入れている。お店に入ったことありますよ…そうですか…と話に花が咲いた。実はぼくは帰り道に、いつもその店の前を通ってのぞく。お客さんはチラホラいる。正直商売になるのだろうか?と思っていた。

私たちは文化を広めたいんです」と彼女は言った。

文化を売る、ぼくらのやりたいのもそれだ。でもかんたんじゃない。

文化ってなんだろう?モノじゃなくコト。アート、ゲイジュツ、ホビー、習い事…。マインドやスピリッツの沸騰、心を照らすもの。つまり気分である。

気分だから文化は蒸発しやすい。フツーの消費者は固形化してないものにお金を出さない。だから気分を固形化して、手に取れる質量をつけないと売れないのだ。Le Tabouでは音楽を聴く道具と合わせて文化を売ろうとしている。そこは賢い。

質量化はモノだけではない。素材売りやメディア合体などいろいろある。今週のビジネスメディア誠の連載『手づくりの「楽しさ」にこそマーケティングの原点がある』にも書いた。ぼくらにとっての質量化は「手づくり」なんじゃないかと思い出している。もうすぐ我々の“文化気分”も4年目に突入するので…

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