ぼくらのアートの糸をほぐして…

なぜか“MY糸ブーム”である。

cherryさんがマリメッコ柄の布を買った。マリメッコ好きのぼくは彼女から30cm幅の布を半分もらった(マリメッコ生地は高い)。それで退屈なジーンズにデコしたら病み付きになってもう1本(笑)。

ぼくだけじゃない。マリメッコ・ポッケが伝染中。

先日ショーウィンドウのペンキ塗りをしていると、硝子越しにぼくのお尻を指差すオンナ達がいた。同じビルのママスクリエイターズのウイメン。その場はイイネ!で終わったのだが、今日、流しで自炊ランチのキャベツを切っていると、ツンツンとお尻をつつかれた。エッチ!と叫ぼうとしたら…

アタシ、ほんとにこれ作りたい!

ママスの女子Sさん(笑)。我らのビルはマリメッコ・ポッケだらけになるのだろうか…

ぼくの最近の糸ブームは“IKEA招待状ノートカバー”で始まった。IKEAの記者会見の招待状を加工して、B5ノートのカバーづくり。まだ途中だ。さらに記者会見資料を入れた布バッグをくれた。これで薄汚れて黒い退屈な鞄のカバーを作ろうと思いついた。

被せて手提げの部分を出して折り込んでおしまい。シンプルでしょ。

完成にはもうちょっとなんだけど、コイツをぶらさげてマリメッコのポケットで町を歩き出した。怪しい中年男で悪かったな(笑)。でもぼくはこれが好きだ。なにしろアートとはそういうものなんだ。

アートは自分の好きをやること。観たり、聴いたり、飾ったり、作ったり。それがアート。

でもみんながみんな「自分の好き」を知っているわけじゃない。高名な画家の絵は行列して観ても、町のギャラリーに行く人は少ない。何しろギャラリーは恐い。絵というとシキイが高いしわからない。買うなんて滅相も無い。そこに作家がいても何をどう質問するか緊張しちまう。

それが普通なんだ。なにしろギャラリーをするぼくだって、「アートをわからん日本の大衆はだめ」なにせ「買い方わかってない」だから「欧米市場の方がいい」とさえ思っていた。でもチクチクしながら、ちょっとそれはちがうと思い出してきた。

チクチクするのは楽しい。ひとつしかないモノは気持ちいい。お、それってアートじゃないか。

才能あるアーティストを発掘して支援するのはもちろん必要。ぼくらの展示会では「命をかけてますか?」がパスポートだ。作り手が素人じゃ困る。だがそれを「いいね!」という受け皿に文句言うとか、素人扱いの態度を取るのは天に唾すること。どうやらぼくは排他的になっていたようだ。いやアート業界が排他的すぎたんじゃないだろうか。

そこでこの秋、ぼくらのアート事業は<自分の好き>を気軽に発見できる場に転換したい。ギャラリーもウエブサイトも。ねらいはただ「良いアート社会をつくりたい」。


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